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間取りの考え方

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アラフォー女性建築士が家の間取りを考えるときどうやって考えているか、間取りを作る条件から完成間取りまで書いた記事をまとめています。
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2022年4月の記事一覧

間取りの考え方~造作棚のある家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 本日は土曜日なので『間取りの考え方』を書いていきます。 今日は打合せで間取り図を作成しましたが予算が合わずボツになった間取りを紹介します。 間取り図間取りは3LDK+吹抜けです。 LDKも23帖とかなり広めで延べ床面積は約33坪です。 間取り図は結構ありがちですが動線と色々なところに造作棚を造って使いやいすさを考えました。 造作棚造作棚とは建物の工事の時に固定した造りつけした棚をさしていきます。

間取りの考え方~9坪ハウス

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 突然ですが、家って最小限でどれぐらいがあれば住めますか? かなりに昔に読んだ本で『9坪ハウス』を思い出しました。 9坪ハウスとは建築士 駒沢洵氏による『吹抜けのある家-最小限住居』を原形とする最小限住宅です。 9坪ハウスの5原則 3間×3間とは約18帖です。 ここに入る最小限の間取りとは? 狭小住宅と最小限住宅の違い私はよく狭小住宅の間取り図を書きます。 狭小住宅の間取り図は大抵が狭小地に入

間取りの考え方~DKとLを分けた家

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 土曜日は毎週恒例『間取りの考え方』です。 普段は愚痴ったり下らない事ばかり書いてる私が真面目に建築士っぽい記事を書くシリーズです。 よろしかったらマガジンのフォローもお願いいたします。 さて今週は久しぶりに間取りについて書きます。 今、モデルハウスの間取りで日々頭を悩ませています。 先週の記事の三角形の敷地の間取りです。 その間取りがある程度方向性は決まってきたのですが、過去に書いた間取りと同じ悩み

間取りの考え方~△の敷地に△の家はやめとけ

アラフォー女性建築士の『さわ』です 主に関西で住宅を設計しています。 今週の『間取りの考え方』はここ最近、悩みに悩んでいた間取りのボツ案について書きたいと思います。 敷地条件三角形の敷地で交差点に向かって敷地が狭くなっています。 また北側と南側には約2.5mほどの高低差があります。 そしてこの敷地の区域は第一種低層地域で外周全てかの境界線から1mの外壁後退と高度斜線の制限があります。 変形した敷地の場合は、まずどこを基準に間取りを書くか悩みます。 基本的には一番長い辺

間取りの考え方~洗面所の間取り

アラフォー女性建築士の『さわ』です。 主に関西で住宅を設計しています。 土曜日は間取りについて書く『間取りの考え方』を定期更新しています。 先週は間取りではなく施工事例からみる『洗面台』について書きました。 今週は洗面所の間取りについて書いて行きます。 洗面所の間取り基本の間取り 洗面所の用途は浴室と隣接した脱衣室、洗面台、洗濯置き場(洗濯室)です。 1坪の浴室に対して、1坪の洗面所を基本間取りとして色々な洗面所の間取りパターンを考えてみようと思います。 配置を変更