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山陽途中下車の旅(2) 厳島を観光する。

宿泊してたニュージャパンexのチェックアウト時刻が11時ということで、10時起床の朝サウナからの出発。
旅行に来ているというのにやる気のないスタートを切る。
この文章も同様にやる気がなく、書いていくうちに気が乗ってくるのだと期待して無理やり進めていく。

ブランチは割子そば。
割子そばとは出雲の郷土料理で、この丸い蕎麦の入った漆器にだし汁を入れ、食べ終えたら1段目で余っただし汁を2段目に入れる。
そうやってだし汁を使い回して最後まで食べたら、今度は蕎麦湯と混ぜて飲み干す。
いりこ出汁の効いただし汁を余すことなくいただくというものである。
2日目の朝にして早速、広島感のないものを食べたけれど、東京ではなかなか見かけないのでまあセーフである。
量が少ないけどそういうもんだと思って追加注文なし。コスパ悪し。

広島市内は路面電車が生活を支えている。
と、思いきや、市バスも無限に行き来してるみたいで市民がどう使い分けているのか謎。
以前、広島駅から原爆ドームまで運賃をケチって歩いたときは結構遠くて乗らなかったことを後悔したので今回は迷わず乗車する。
直前まで悩んだけど原爆ドームはスルーして、そのまま宮島へ向かうことにする。

宮島までのフェリー。
ここもまた、JRと宮島松大汽船の2社がほぼ同じ時刻表で同じ運賃で並走して運航しているので、どちらに乗船しようか無駄に悩む。
東京にいるとこういったナンセンスさを感じることは少ないけれど、地方だとしばしばありますよね。

宮島のシンボル厳島神社は世界遺産である。
今の社殿なったのは平清盛が気に入って拡張を推進したからで、また日本の神社の中でも片手に数えられるくらい偉いところ。
ただ大鳥居は改装中で見られなかった。
有名な話だと大鳥居は埋められているのではなく自立している。
建築様式としては神殿造りで池の代わりには瀬戸内海。
干潮のときは大鳥居の下まで引くので歩ける。

べつにそういう目的で来てないからいいんだけど、家族や友達やカップルで来ている人ばかりでたまに悲しくなったりもする。
それもまた一人旅の醍醐味である。


宮島の観光の中心地を幼稚園のバスが走る。2000人弱が住んでいるのだ。
なお過疎化は深刻なようで、観光客は多いけれど宿泊しないので経済状況は良くないらしい。

広島名物のもみじ饅頭は、厳密には宮島名物である。
訪れた時期もちょうどよく色とりどりの紅葉を見ることができた。
そして厳島神社と共に世界遺産に登録されている弥山へ向かう。

ロープウェイ片道1010円とのことで悩んだけど、せっかくだし片道だけは乗ることにする。
4人乗りなので、3人組+僕になり、ちょっと申し訳ない気持ちになった。それは10分ちょい続いた。

ロープウェイを降りたあとも1キロ弱ほど登山する。
PCが入っているリュックが重たく、またマスクというのもありそれだけで疲れる。
有休なのに電話やらがガンガン来る。
ここを神聖な気持ちで登拝している人に申し訳ないくらい現実のことしか考えられなかった。

頂上に到着。
伊藤博文に「日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」と言わしめた景観である。
広島や山口はもちろんうっすらと四国まで見える。
瀬戸内海に浮かぶ島々がとても美しかった。

超つまらない文章になっているのでだいぶ省略します。
牡蠣もりだくさんの定食を食べた。
宮島を発つころはもう日も暮れており、観光は早朝に出発するに限ると思った。
早く広島に帰って寝よう。

と、思いつつ60分待ちのビールスタンドへ。
注ぎ方だけで味がめちゃ変わるという職人技を体感せずにはいられなかった。
食べログ4.04というなかなか見られない評価。
ただ美味しすぎて急ピッチで飲みすぎて苦しくなった。
食い意地を張ってお好み焼きを食べようと思ってたけど、この店で十分に締まった。

帰路、繁華街でちょっとしたイベントみたいなのが開かれててそのひとつにストリートピアノがあった。
そういえばストリートピアノで弾き語りをするという目標があったりするのでそろそろ練習したい。
と、音楽のことを考えているとどこからか上質なジャズが流れてきた。

ビールで締まったのに入ってしまった。
想像以上にレベルが高くてびっくりした。
とても楽しかった。

やっぱ音楽はいいなぁ、と思った。

昨日とは違うサウナを楽しみ、カプセルルームにて執筆、今に至ります。

以上です。
2日目にして早くも、リアルタイムの記録は人に見せるものとして成立しないのではないかと思いつつあります。
明日更新が止まったらお察しください。

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