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【Oscars】出演俳優が後にオスカーを獲得しまくっている映画を知っていますか?

今回のアカデミー賞主演女優賞の座は、『スペンサー ダイアナの決意』で故・ダイアナ妃を演じたクリステン・スチュワートで間違いない、はずでした。つい最近までは。


盤石と思われた彼女のオスカー獲得に暗雲が立ち込めたのは、今年の1月9日に行われたゴールデン・グローブ賞。オスカーに向けてまずは手堅く1つ、と思われていたドラマ部門主演女優賞で、まさかの受賞ならずという結果に終わったのです。

代わって受賞したのは、ほとんどノーマークだった『愛すべき夫妻の秘密』のニコール・キッドマン。それまでの前評判が全くといっていいほど参考にならない、大きなサプライズと話題を呼びました。


それからクリステンは、ゴールデン・グローブ賞と並んで重要な前哨戦とされるブロードキャスト批評家協会賞でも主演女優賞を逃し、アカデミー賞と投票資格者が大きく被ることから、最重要前哨戦といっても過言ではないアメリカ俳優組合賞(通称:SAG)と、ダイアナ妃の物語の舞台であるイギリスのアカデミー賞で、どちらもノミネートさえ逃すという結果に終わっています。



もはや大混戦状態の主演女優賞部門において、ここ最近の前哨戦で立て続けに受賞を果たしている、今最も勢いに乗る女優がいます。



ジェシカ・チャスティン



『タミー・フェイの瞳』で"全米で最も成功した実在の伝道師"を熱演し、最もアカデミー賞に直結しやすい前哨戦であるアメリカ俳優組合賞(SAG)を受賞し、もはや本命が定かではないと囁かれる主演女優賞において、頭ひとつ抜け出したような印象を受けます。

...そのジェシカが、今から10年前に出演した、"出演俳優に幸せを運ぶ"映画があるのです。

それが「ヘルプ 〜心をつなぐストーリー〜」。


60年代のアメリカを舞台に描かれるのは、上流階級の白人と黒人メイドというのが"当たり前"な関係に疑問を抱いた白人女性が、黒人メイドらに聞いた彼女らの実態を本にしようとしたことで、全米を巻き込む事態へと発展していく...という、
痛快で、どこか可笑しくて、そして、哀しい物語。


この映画がなぜ幸せを運ぶのか?


まず主演が、のちに『ラ・ラ・ランド』で一躍ブレイクし、第89回アカデミー賞で主演女優賞を受賞したエマ・ストーン

その母親役が、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』で強烈な毒親を演じて第90回アカデミー賞で助演女優賞を受賞したアリソン・ジャネイ

悲しい過去を持ち、他人に対し心を閉ざす黒人メイドを演じたのが、『フェンス』という作品で第89回アカデミー賞で助演女優賞を受賞したヴィオラ・デイヴィス

この『ヘルプ』で、嫌味な白人相手に痛快に立ち回る黒人メイドを演じ、満場一致で助演女優賞を受賞したのがオクタヴィア・スペンサー


そして、この作品で、白人黒人関係なく平等に振る舞い、主人公や黒人メイドをサポートする女性を演じたのが、ジェシカ・チャスティン


『ゼロ・ダーク・サーティ』では、あと一歩でオスカーを逃し、それから約10年もの時を経てオスカーにカムバックした彼女がもし受賞すると、この『ヘルプ』から5人目のオスカー受賞者が誕生する、ということになるのです。



...果たして、5つ目の幸せを運ぶことになるのか?

運命の第94回アカデミー賞授賞式は、明日。

この映画史上類を見ない快挙の瞬間を、ぜひとも見届けましょう。


※追記。

ジェシカチャスティンが主演女優賞受賞!!
やったね!!

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