不眠症(?)と私

  最近、髪を金色にした先輩とクレープ屋の友達がnoteで公開している文章を、それぞれ一気読みした。
  私は文章を読む時、割と情景が断片的に脳内に再現されるタイプなので、先輩の文章を読んだ時は先輩が、友達の文章を読んだ時は友達が主人公として登場し、ライブ会場に立ち尽くしたり、夜闇に横顔を晒したりしていた。
  二人の文体が好きだったので、あ、私も書いてみよーと軽い気持ちでnoteを登録した。いやーはずかし。真面目に書いている自分に早くも耐えきれなくなってきた。
  こんなことをし始めてしまったのも、夜眠れない私が暇をもて余しているのが原因なのだ。
阿保なのか私?馬鹿なのか私?こんなことをしているよりも先にしなきゃいけないことは山ほどあるでしょう?
企画書は書いたのか?(早く書け!)
部屋の片付けはしたのか?(半年以上散らかったままだぞなんとかしろ!)
  深夜テンションで文章晒しても後から羞恥心に耐えきれなくなってそっと投稿を消すだけなんじゃないのか?(そーだそーだ!)
  などなど、脳内で小さな私が複数批判の声を上げている。ええいうるさいな眠いんだこっちは

そう、眠い。とても眠い
しかし、眠れないのだ。眠たいのに
やっと本題

  私は眠るのが好きだ。できれば一生お布団の中で暮らしたいと思うくらいお布団が好きだし、冬場は電気毛布も敷いているし、お気に入りの毛布もあるので、中は常にぬくぬくふわふわ、まさに天国である。ベッドに寝転がり、お布団にくるまる時の安心感と充実感は、何ものにも変えがたいものがあると思う。
  調子のいい日なら十二時間は眠ることができる。小中学生の頃はそうだった。平日は流石に無理なので八時間や九時間だったが、休みの日となると思う存分寝た。(実は平日だって学校から帰って昼寝をしていたので、実質十二時間くらい寝ていたかもしれないが)
  家族も寝坊助な人が多かったので、怒られることもなかったし、その生活に特に疑問はなかった。
  だがここ一年ほどで、めっきり眠るのが下手になった。
  うとうとはできる。それに完全な不眠症というわけではなく、二、三時間は眠れるし、うまくいけば六時間くらい眠れる。波はあるものの、眠れないことに慣れてしまえばあまり苦労はしない。
  しかし問題はたくさんあるのだ。
  まず、昼夜問わず眠気が絶えないこと。これは無視できるレベルから、意識が吹っ飛びそうなきついものまでピンキリだが、結果としてぼんやりしている時間が増えた。麻薬患者ってこんな感じなのかなあと思うことさえある。
  次に、二、三時間睡眠は最低三日は続くこと。三日目くらいには強制的に失神レベルで眠れるので、安心といえば安心なのだが、その眠れない期間は、当たり前だが体調は悪くなるし情緒も不安定になるし、顔色も悪くなる。病院に行って眠剤でも貰うべきなのかもしれないと毎日思うが、いやいやそこまでではないんじゃないか、一日に三時間は眠れているわけだし、などと言い訳をし続けている。
  そしてこれが一番問題なのだが、夜中、大変暇なのである。眠れないとはいえ、眠いし、ふかふかだからお布団から出たくはないし、お布団の中でできる娯楽って、いや、いっぱいあるけど、毎日毎日夜中ずっとお布団の中で朝が来るのを待っているわけなのでネタが尽きてくるのだ。
  小説や漫画は厳選したものしか持たないのでもうたくさん読んだし、歌集は眠い頭じゃ読むことはできない。
  部屋の掃除とか、課題とか、しなきゃいけないようなことをするような体力は、ない。
映画やyoutubeを見るのは目が疲れるので嫌だし、ゲームも同じくだ。
電話かLINEが一番手頃に暇な時間も寂しさも満たしてくれるが、毎日夜中から明け方まで人が捕まるはずもなく、またそんなに知り合いもいないので、結局ぼんやり漫画を読んだりしながら、寝られそうなら寝て、朝を待つ毎日である。
  知り合いのnoteを読みだしたのも、夜中暇だったからだ。そして、私も思っていることをつらつら書くくらいならできるかなと思い、今度本格的に眠れなげで、電話に付き合ってくれそうな人が捕まらない夜があれば、何かしらを書こうと決めていた。
  今夜がそうだ。

  書いているうちに着地点を失ったので、今日はこれで終わろうと思う。
  気合いを出せば眠れそうな気もするし、だめかもしれない。
  眠れたらいいな

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