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100グラム600円の理由

珈琲屋でひと稼ぎしようなんて思っていないし、そう思えないのが悩みでもあるんだけど。どうしても月100万売り上げたいって心の底からはまだ言えなくて、あったら良いけどね。

100g600円でやる理由は、アアルトコーヒーの庄野さんは100g500円でやっていてかっこいいなと思ったから。だから自分も赤字にはならないけど、なんとか生きていける。そして売れた時に心地よい幸せに包まれるような感覚になれるのが600円だと感じて設定した。安い方に行ったのは決して安売りしてお客さんに来てもらおうとかそういうことじゃない。もちろん安さが売りになればいいけど、安いを目的とするならスーパーの珈琲買った方が安い。そこじゃないんだよな。

自分の脳みその中にはなんとなく決まった考えがあるけど、これが世の中に出てくるまで10年かかるんじゃないかなとか思っている。小さな珈琲屋だし、修行した珈琲屋もない。でも世の中に勝ちたいという何かがある。フードなしで珈琲しかない店はかっこいいと思うし、街中にできたおしゃれなカフェは僕からしたら全然かっこよくない。豆を買ってみたいなと思って店の前で立ち止まったけど結局買わないまま。のお店とかあるし。行けばいいじゃんって話だけどね。

なにが言いたいかと言いますと、ビジネスとしての珈琲屋をやっていきたいとあまり思っていないこと。あくまで自分が生きていけて、その上で楽しんでお店ができたらそれでいいと思っていること。実際に店を始めたらそんなことは言ってられなくなるかもしれないけど、それでも辞めずに続けていきたい。儲けないとやっている意味がないならまだわかるけど、儲けるためにやるっていうのは僕は面白くない。なんとなくわかってもらえないですかね、、

自分はSNSが下手くそなので好きじゃないのもあるし、SNSで映えたらそれで人が来るっていう手法もあまり好きじゃない。あくまで僕がです。だから時代がそうならその方向にしていくのが普通で当たり前なのかもしれないけど、僕はやってこなかった。なんでかっていったら面白くないから。繕った店にだけはしたくないから。店に来て、ここの店やばいな。くそてきとうすぎるわ2度と来るまって思ってもらえたらちょっと嬉しいというか、それで僕と店とお客さんがパズルのピースみたいにバチっとハマったら1番よくて。

だからこそ僕はコーヒーの焙煎をもっと頑張らないといけないし、それは諦めちゃダメなことだし、やらないという選択肢はない。珈琲屋をやる以上は。深焼の珈琲が好きだから、今はやっている浅焼があまり好きじゃないというのもあってか、喫茶店が好みでカフェはあまり好きになれない。好きなカフェは珈琲が美味しい。それも美味しいと思わせてくれる。珈琲でガンガン勝負していくぞー。

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