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土俵を降りる

noteの文章法ってあると思うんですよ。
改行のしかたとか空白行を挟む頻度とか、他にもいろいろ。

それらを意識して書いたのがひとつ前の記事なんですが、なんだかやっぱりしっくりこなくてですね。
確かにわたし自身が書いた文章なのに、読み返すと何となくよそよそしい。
ちょうど今読んでるラマチャンドランの著作『脳のなかの幽霊(角川文庫)』にカプグラ症候群(両親や配偶者などの身近で親しい人を、瓜二つの偽物だと考えるようになる症状)が登場するんですが、そういう違和感を文章に対して抱いてしまう状態というか。

「郷に入れば郷に従え」という言葉もあるのは分かる。
でもやっぱりわたしは、自分自身があとで読み返した時に楽しいと思えるものが書きたいし、そういうものを積み重ねて残していきたい。
というわけで普通の日記を書こうと思います。
リハビリを兼ねつつ。



眼科に行ってコンタクトレンズの処方箋がもらえなかった一件が、すでに先々週の出来事という事実に光陰矢の如しを実感しまくっているわけですが。
その後一週間メガネ生活を続けて、先週の土曜日にもう一度同じ眼科に行ったんですよ。
で、穏やかなお医者さんから「だいぶ治りましたね」って言ってもらえて、晴れてコンタクトレンズの処方箋を貰う事が出来ました。

今まで使っていたワンデーレンズからメーカーを変える事になって、いただいた試供品を装着してみたら視界の解像度が一気に上がって若干めまいがしました。
細かいところまで見えるよすごいよ!って内心感激したりとかして。
ぼやぼやっとした曖昧な輪郭でしかなかった風景が、助けを借りて細部まで見えるようになる感じ。プロレス観戦で撮った写真をあとで見返していたら、推し選手の睫毛までしっかりくっきり写っている一枚を発見した時の高揚感に近い。どんな例え方や。

駅から家まで歩く道のりの途中、そこそこ大きな空き地があるんです。
帰りに眺めたその空き地に、たんぽぽがたくさん咲いている事に気付いた時にも驚きました。
こんなに沢山のたんぽぽ見たのいつ以来だ??という驚きもそうだし、加えて咲いている量が多すぎてもはや遠目には黄色いドット状態なのに、行きのよわよわ度数の眼鏡を装着しただけの目ではその黄色が全く視界に入っていなかった事実にもびっくりした。

以前レーシック手術を受けた人の体験記を読んだんですが「災害時にメガネやコンタクトレンズを装着しなくても周囲が見える安心感がすごい」といった感想を述べられていたのがやけに印象的でして。
確かに真夜中に地震とかが起きたとして、眠っていたところから飛び起きたままの状態で避難できるというのは大きいですよね。
コンタクトレンズは清潔な手で使う必要もあるし。
いま裸眼でしっかりくっきり見える視力をお持ちの方は、ほんとうに大事にしてくださいと言いたいです。一生ものやで。





相変わらず、プロレスに関する内容以外はツイートを減らすことを意識して生活をしています。
とはいえついついSNSを長時間眺めてしまう悪癖がなかなか治らずで、年始にデジタルミニマリズムの本も読んだじゃないか!と全力でツッコミを入れる自分とだらけたい自分のせめぎ合いに後ろめたい気持ちになったりもしているわけです。

でも最近、晩ごはんを食べた後、シャワー浴びないとな~~って思いつつ長時間SNS見たりカメラロールを見返したりYouTubeを開いてしまったりして気付けばだいぶ時間が経ってしまっている事をどうにかしたいぞ!と一念発起して、晩ごはん食べて食器を洗い終わったら問答無用で湯舟にお湯を張ることを始めたんです。
それならお湯がいい感じに溜まり次第もうお風呂に行くしかないじゃないのと思いついて、結果的に脱シャワー生活。

でもこれがすごくよかったみたいで、スマホも遠ざけられるしお風呂に浸かりながら本も読めるし、何よりよく眠れるようになったんですよ。
今朝なんて5時半に目が覚めたけど、いつもだったら寝足りなくて身体も気持ちもだるい筈なのにとてもスッキリしていた。

なんかこう、お風呂に関する本とか読んでみようかな、、、って興味を持って、今日出かけたついでに本屋さんでそれっぽい棚に行ったんですが。おうちでのお風呂に関するもの以上に、サウナに関する書籍が多くて少しばかり圧倒されました。
サウナ……行きたい気持ちはあるけど。むむむ。
いわゆる「ととのう」という状態を体験してみたい、という願望はあります。いくつかある2021年の目標に書き足しとこう。




これ↑、現役プロレスラーが様々な食べ物を選んで食べつつ「タンパク質の摂取総量が100gに近いほうの勝ち」という対決をするYouTube動画です。
推し二人の真剣勝負と合間合間の笑える会話が面白いので週に一度以上のペースで観てるんですが、途中、鷹木信悟選手(サムネイル右)が吉野家の牛丼の話をする場面があるんですね。

先日観た時、その吉野家エピソードが何故かやけに印象に残ってまして。
翌日が出社日だったんですが、年度末という事もあって忙殺の果てになんとか退勤して、くたびれまくってヘロヘロで駅へと歩いていたんですよ。
で、その駅までの道のりの途中、いつも前を通っているのに全然気にしてなかった吉野家の存在が視界に入ったんです。
中を覗いてみれば、時間帯も良かったのか空いている店内。

帰宅してごはんを作る元気がなかった事もあり、吸い寄せられるように入店して、そのまま牛カルビ生姜焼き丼を実食。
いやもう本当に美味しかったです。
(ほんとなら鷹木選手の思い出の一品でもある牛丼(並)を食べるべきだったのかもしれないけど、空腹と疲労感のダブルパンチゆえ「生姜焼き」という魅惑の字面に抗えなかった)
こんなに美味しいんだな、企業努力すごいな、、、などど感激しながらおなかいっぱいになって、満たされた気持ちで帰宅出来ました。
なんだかすごくうれしかった。

企業努力と言えばお新香とお味噌汁もセットにしたんですが、お新香は小皿に白菜が数切れぐらい乗っかってるのを想像してたのに、実際はそこそこ大きな小皿(←字面が矛盾)いっぱいに乗ったものが出てきたのもびっくりでした。
吉野家お馴染みの人には今更何言ってんだって感じだとは思うのですが、いやでもあの小皿いっぱいに乗ったお新香の量は初見だとインパクトありますって。ほんとに。
残したくないから後半は結構必死に食べたけど、でもこってりな生姜焼きとさっぱりなお新香を交互にいただくのはなかなか癖になるものですね。途中にお味噌汁を挟んでひと息つきつつ、無事完食出来ました。
鷹木さんありがとう……の気持ちで帰りの電車に揺られた思い出。来週の出社日のうちの一日、慌ただしくなるのが既に確定している日があるからまたお世話になりたいです。次はアタマの大盛で。



そんな感じで毎日元気に過ごしています。
おとといの4月1日も出社日だったんですが、定時に職場のエレベーターホールに人が多かった事や、最寄り駅の定期券売り場が長蛇の列になっていた事から新生活を目の当たりにした気持ちになりました。
年度が変わってお別れもあったものの、テレワークだった事ですれ違ってしまって直接ご挨拶が出来なかった方も何人かいる。これは今までには無かった現象です。
宥めすかして未来を迎え撃つ準備。