2023/07/22
わたしには、5つ歳の離れた兄がいる。
すごく仲が良くて、何でも話し合える人。
ほんとに、なんでも。
日常の何気ないことでも、普通は異性と話さない性的なことでも。
そんな兄をもっと近くに感じたくて、一般的には禁忌とされていることをわたしは望んでいる。
ただ、大きな変化を望んでいるわけではなく、あくまでこの関係性が崩れないように。
あたりまえの日常の中で、ちょっと寄り道するくらいの。
それくらいのものを欲している。
わたしは、兄が好きだ。
兄もたぶん、わたしが好きだ。
でもそれをお互いが恋愛的なものとしてしまうと、きっと今の関係性は崩れてしまう。
今のふわっとした関係性のまま、あるラインを超えない程度に、ちょっとだけ日常を犯したい。
何か起こらないかな、だと何も起こらない。
何かいいきっかけないかな、なんて思ってたりして。
そんな時、親戚のおばさまとお話する機会があって。
いとこの小学生はもう夏休みらしく、毎日プールに通っている、なんてお話を聞いた。
そっか、お風呂じゃなくて、プールってことにすればいいんだ。
出ずっぱりの兄は、特にお休みの日は家に籠もる。
プールに行こう、なんて誘ってもめんどくさがられるだけ。
だったら、家のお風呂をプールとすればいいのでは。
幸い、うちのお風呂はおおよそ一般家庭のそれよりも大きく作られている。
水風呂にして、水着を着ればいけるのでは・・・???
わたしの自室は個室というわけではなく、兄の部屋と繋がっていて、
それの堺になるものは二段ベッドしかない。つまり筒抜け。
友達が家にくるとだいたい言われる。え、これむりくない?って。
わたしには何がむりなのかわからない。逆にこれじゃなくなると不便だと感じてしまうと思う。
あたりまえのようにお話できなくなる。
がっつりお話するときはだいたい、いつもわたしが二段ベッドのところまで行って、
兄の方を向いて座る。
すると兄がなんだと言わんばかりにこっちを向く。
これが合図。
いつものように唐突に、なにげなく兄に話しかける。
どうでもいい話。
いくつかの話題が終わった後に、暑いの話題に入っていく。
夏の話題のほとんどはだいたいこれ。
「冷房かけてても暑いんですけどー。」
ちょっと気だるげに。なるべくいつもの調子を装って。
すると、いつものように真顔で返答が返ってくる。
「夏やし。俺に言われましても。」
それはそう。
「プール。」
「行かん。」
「海水浴。」
「むりむり。」
だいたい即答で返してくる。
でもこれは確定パターン。
この人は、間をおいた3度目の返答は、返すのに思考を挟む。
「じゃあさ…」
兄は次の言葉に身構える。
「お兄さ、水着はもってるよね?」
一瞬戸惑う兄。まぁ持ってるがという顔をしながら、そのままの言葉をひねり出す。
「まぁ持っとるが。」
わたしはわかりやすいようにニヤリとしながら答えを出す。
「プール、行かんでもさ、家でよくない?ママおらんし。ちょっとだけ。」
あー、という顔をする。その発想はなかったらしい。
「あぁ。まぁ・・・あり。」
にこってしてみる。
「ん。水。入れてくるね。」
詳細は伝えずに即行動。考えが変わらないうちに。
流れを作ると、この兄は逆らわない。
高校2年生くらいまで、兄と一緒にお風呂に入っていた。
わたしが小さい頃からだから、何がおかしいとかそういう感覚はなくて、ただの日常。
ただ、"あること"が起こってしまって、それ以降一緒に入らなくなってしまった。
わたしは気にしていないのに。それを望んですらいたのに。
彼は深く後悔してしまった。
それ以来だ。この人とこうして自宅のお風呂に入るのは。
お互いに水着を着て、向かい合う形でこの水の冷たさを堪能している。
わたしは黒のビキニ。兄はグレーの、なんか炎っぽい模様がついたトランクスタイプの水着。
なんて色味のない兄妹だろう。でもこういうのもわたしたちっぽい。
ビキニはコロナ前に買ってたのに、結局着る機会が全然なくて、なにげに初お披露目だった。
兄のトランクスはたぶん5年以上前から持ってた気がする。新しいのとか買わないのかな。
そんな事を思いつつ、時々思ったことをそのまま話題にしつつ、時間が過ぎていく。
うちのお風呂はごく一般的な家庭のそれよりは広い。
大人2人が一緒に入っても問題ないくらいには作られている。
形も丸形なおかげで、ほんとうにちっちゃいプール感がすごい。
なんで今まで思いつかなかったんだろう。
「久しぶりじゃね、一緒に入るの。」
会話の途中に、挟んでみる。
"久しぶり"。
この状況で、この言葉だけで、彼は恐らく昔の事を思い出して、後悔の念を顔に出す。
「ごめん。」
「なんでなんでw」
絶対に言うと思った。分かってたから、わたしは即答で返す。
「ごめんはわたしのほうじゃし。そういうの全然考えとらんかったし。」
兄は無言で返す。目は反らしている。
自分が悪いと思っている。
そこにつけ込むわたしはきっと悪だ。
「ね。そういう時期やったんはわかっとるし。」
兄はまだ何も言わない。何も言えない、のかな。
「んー、じゃあさ。」
わたしはまるで思いついたかのようにそう言って、水から出てバスタブに座る。
もちろん今思いついたわけじゃない。この行動は計画どおり。
ずっと、こうしてみたかった。
「テストします。10秒ね。」
わたしはそう言ったあと、少し間をおく。
兄は、テストとは。という顔をしてわたしの顔を見上げている。
わたしはニヤリとする。いつものいたずらをする時の顔。
わたしは、兄の顔をじっと見ながら、バスタブに座った状態で片足を上げる。
兄からは、わたしの水着の股の部分が見える状態だ。
兄は流石になにかは察したみたいだ。
「いや・・・それは・・・だめじゃない?」
「だめじゃない。これでなんも起こらんかったら、許したげる」
許すも何もない。"あの時の事"をわたしは気にしてなんてない。
兄の視線がわかる。鼓動がはやくなる。
「いくよ・・・?」
股の布の端をもって、するっと横にずらす。
瞬間、瞳孔が開くのがわかる。
知ってる。お兄、パイパン好きだもんね。
こんな間近で見ちゃったらそうなるよね。
ていうかわたし、見せちゃってるんだ。
見えちゃったとかじゃない。見せてる。
あれ、今何秒だっけ。もっと見てほしいのに。
「はい。おわり。」
頭の中に無限に飛び交う思考を振り払うように、水着のずれを戻す。
ずれを戻す時の、ゴムがパチンとする音で、意識は現実に戻される。
わたしはバスタブからぬるっと降りて、水の中にもどる。
兄の目には、わたしが映る。まだ幻でも見てる目してる。
どうだった、って聞いてみたいけど、それはわたしがしぬ。
今、たぶんおっきしてるんだろな。
水面でゆらゆらしてて分かりづらいけど、なんかもっこりしてるきがする。
「大丈夫だったでしょ?」
今、何を考えてるんだろう。
わたしのを見て、どう思ったんだろう。
ぐるぐるする。
たぶんお互い大丈夫じゃない。
日常がなくなるのはやだ。
「先に着替えるから、でるね。」
これ、引き止められたら終わるなぁ。
それは兄も望んでいない事は分かっている。
ほら。引き止めない。
こういうとこ、大好きだよ。
夕食も終わった後。
一番マッタリしてる時間。
何時間か前の事がまるでなかったように、いつもどおりに過ごしてる。
なんとなく、二段ベッド越しに、兄の腰の部分が少し見えた。
あれ、なんか・・・いつもよりそこ、盛り上がってない・・・?
二段ベッドまで行ってみる。
話しかけられるのかと思って、こっちを向く兄。
でも体は向けない。いつもなら、体ごとこっち向くのに。
やっぱりだ。
二段ベッドからでて、すばやく兄の方に近づく。
「なに。」
わたしはニヤッとした顔をつくる。
兄をからかう時の顔。
「ねね、こっち向いてみて。」
「なんで」
「いいから。」
往生際の悪いことで、兄は手でそこを隠してこっちを向いた。
隠す意味ないじゃんそれ。
「手。どける。」
「なんで」
わたしは、にやけ顔で無言で返す。
しぶしぶ手をどける兄。
兄のそれは、服の上からでもわかるくらいには、大きくなっていた。
「見てからずっと?」
あえて少ない言葉で聞いてみる。意味はわかってるはずだ。
わたしのあそこを間近で見てからずっとおっきしているのかと。
答えにくいのか、兄はしぶしぶ言葉を絞り出す。
「まぁ・・・。」
高揚感のようなものがあふれてくる。
そっか。そうなんだ。
興奮してくれたんだ。よかった。
ニヤニヤが止まらない。
「えー・・・w うける・・・w」
兄は恥ずかしそうにしている。わたしに知られたから。
目線も合わせようとしない。合わせられないでいる。
こんなところがほんとかわいい。
でも、なんで?
自分でしようとしたら、きっとできたのに。トイレとかでも。
なんでだろう。ちょっとわかんない。でも。
なんとかしてあげたい。
「ね、ちょっと立って?」
「なんで」
「立って。」
強調して言う。
兄はしぶしぶとその場に立つ。
と同時にわたしはしゃがむ。
眼の前に、パジャマに包まれたアレがある。
すごい。外に出たそうにしてる。
「おま・・・」
言葉を遮るように、お兄が着てるパジャマのゴムのところに手を入れる。
引っ掛かりそうなソレが引っかからないように、ゆっくりめに、
ぱんつごとずり下ろす。
アレがちょっと引っかかって、びよーんってはねた。
やばい。やばいやばい。ほんとにおっきしてる。
すっごい近くで見ちゃってる。
間近で漂ってくるむわっとした匂いに、鼓動が早くなる。
今の状況をこの匂いが教えてくれる。
視線を兄に戻すと、びっくりした顔をしている。
何か言わなければ、と思っているのが伝わってくる。
兄の目を見つめたまま、わたしは人差し指を自分の口に持ってきて、
しーっの形をつくる。なにもいっちゃだめ。そう目で訴える。
これから何をするのか伝わったのか、兄が生唾を飲む音が聞こえた。
「まじか・・・」
その言葉は、わたしにだけ聞こえるくらいの音量だった。
わたしはまだ目を見つめたまま。
「うん。」
そういって、ニコってしてみる。
視線をアレに移すと、ぬるぬるが少しでていた。
右手で竿の部分の根本を持つ。あつい。
独特の匂いが強くなってる。
「お兄は、なにもしてないからね。」
右手で竿の部分を少し握って、少しだけ動かしてみる。
ぬるぬるが少し右手にたれてくる。
それを舌ですくいながら、頭の部分からソレを頬張る。
口の中で舌を動かして、形をなぞってみる。
こんな形なんだ。
液体がじわじわでてくる。不思議な味。
一度口を離す。ちょっと体勢がつらい。
「座って。」
兄はなにも言わず、今まで座っていた椅子に座る。
見たことのない光景。すごいもの出して座ってる。
また、口に含む。舌を動かす。
ここが裏筋。ここがカリ首。ここは、おしっとでるとこかな。
今まで知らなかった兄の部分を探っていく。
鬼頭の上のあたりを舐めると、ちょっと気持ちいのかすこし反応が違う。
口からあふれた液が、竿を伝って右手に流れてくる。
これはカウパーなのか、私のヨダレなのか、もうよくわかんない。
こっそり。わたしは空いている左手を。
自分のぱんつの中に入れてみる。
なんか、すごいことになってる。
もう指入るじゃん。
中指を自分の中に入れてみる。
「んっぅ・・・」
兄のそれを口に含んだまま、少し声が漏れる。
あれ。なんで。
指、入れただけなのに。
なんか気持ちいい。
ていうか、これ、すごいえっちだ。
今口に含んだままのものと、自分の指が。
全く別のものなのに、頭の中で同じもののように認識してしまう。
でもこれ、もうちょっとおっきいよね。
これくらいかな、と思って。
中指と薬指、同時に入れてみる。
「むぅっ・・んぅ・・」
ばれちゃうかも。でも、気持ちいい。
指が動く。
くちゅくちゅとした音が、いつもよりも大きい気がする。
お兄の耐えてる鼻息が聞こえる。
自分のを弄りながら、無意識に口の中で舐め回してたみたい。
右手もゆっくり上下に動かしてみる。
ちゃんと出せるように。
そろそろでそう、なのかな。
お兄の声がなんか切なそうになってる。
すごい我慢してるのがわかる。
口から伝わるぬるぬるも、息づかいも、温度も。
全部でわかる。でちゃうんだ。
自然と、自分をかき回す指も激しくなる。
上も下も、もうぐちゃぐちゃ。
突然、口の中のものがびくびくってする。
あ、でる・・・。
そう思った瞬間、口の中に勢いよく流れてくる。
思ったより量が多い。
溜まってたのかな・・・。
何度かに分けて発射されたそれを零さないように、口からそれを離す。
今口に、お兄の精液がある。不思議な味。
少し味わったあと、意外とさらっとしてたそれは、普通に飲み込めてしまった。
まだ目の前で力強く反り返っているそれをみると、よくない感情が湧き上がる。
いろんな液でべとべとになっているこれ。
今までぐちゅぐちゅしてたわたしのに。
入れちゃったら、気持ちいいんだろな。
でも・・・ダメ。
わたしが左手でしてるのも、見られてたみたい。
ぬるぬるになった左手をぱんつから出し、わざとお兄に見せて、てへっみたいな顔を作ってみる。
無駄に隠すよりも、なんとなくこうしたほうがわたしっぽく見えると思った。
もちろん誤魔化せてはない。ただ敢えてなにも言わない。
「お兄、先にお風呂入ってくる?」
「・・・おう。」
何事もなかったかのように。今まで普通にお話でもしていたかのように。
でも、お互い目を合わさずに、合わせられずに会話をする。
はー。はずかし。
ティッシュでそれきれいに掃除したあと、お兄はそそくさと部屋を出ていった。
わたしはベッドにごろんとする。
今は、これでいいんだ。
そう自分に言い聞かせて、心を落ち着ける。
今は、まだ。
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