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『普及版 考える練習をしよう』を読んで

『普及版 考える練習をしよう』
マリリン バーンズ (著), マーサ ウェストン (イラスト), 左京 久代 (翻訳)
晶文社 2015/10/10

ロジカルシンキングの足がかりに、ということで紹介されていたので手にとってみたのだが、正直なところ読み切るのがちょっとしんどかった
直訳的過ぎるし時代背景が古い

読み終わってから調べてわかった事だが、この普及版は2015年出版ではあるが、原版の方は1985年に出版されている、なるほど
しかも、原書の『The Book of Think』は、なんと1976年である

重箱の隅をつついて申し訳ないのだが、ところどころに出てくる「バイク」と翻訳されている箇所は、本書のメインターゲットを考えれば「自転車」が正しいのではないだろうか、とか
ケーススタディにマザー・グースが登場してもピンと来ないよな、とか
なぞなぞ慣れした現代人には既視感のある問題も多かった、とか

このように、ちょいちょい気になるところがあり
SNS界隈でオススメされているわりには
残念ながら、わたしはしっくり来なかった

本書が言わんとしている思考法を子どもに学ばせたいのであれば
多湖輝『頭の体操』の方が日本人向きではないだろうか


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