失恋はいじめになりますか?
こんにちは!『スクールソーシャルワーカー』さーやです。
「いじめの見分け方がむずかしいです。」
と、先生方からの相談が時々あります。
その場合わたしは、感情や主観で判断することのないようにお願いをします。
そもそも、いじめについては下記の通り、法律上の定義があります。
いじめとは、「児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものも含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身に苦痛を感じているもの」。(いじめ防止対策推進法第2条第1項)
要するに、本人がいじめられていると感じていれば、それはいじめ事案として扱うということです。
その場合は放置ぜず、一部の先生で対処することのないよう、学校全体で共有して迅速に対応し、早期発見に取り組むこととなっています。
いじめは法律に基づいた対応が必要だとわたしは思います。
人によっていじめられているという感覚の違いもそれぞれなので、
法律に基づいてしっかりと対処することで、ブレない対応ができるからです。
ある人にとってはとても重要なことでも、
他の人からすればその程度、となるかもしれません。
そんな時に、傷ついた子どもが置いていかれることのないように
軸を持って丁寧に対応することが、早期発見につながると思います。
この話をしていると、今年1年目の新任の先生が真顔で、
「だったら、失恋もいじめになりますよね?」
「告白をしてフラれた子は、心理的に影響受けますもんね」
「あ、でも断る方も心理的なストレスがあるかも」と。
その視点はなかったー!!!
確かに失恋って心理的ショック大きいですよね。
即座にベテランの先生から、
「何言ってるの、そんなことあるわけないじゃない」
「もしそうなら世の中いじめだらけだよ」と。
でも、もし仮に本人が、「傷ついた、これはいじめだ」と言ったのなら
それはしっかりと受け止め、法律に則って、
迅速に調査をする必要があるため、丁寧な対応が必要なのだとわたしは思います。
大事なことは子どもからのサインを見逃さないことですよね。
新任の先生の新鮮な感覚に触れ、わたしの中で一つ学びが深まりました。
こんな風に柔軟な発想で、生徒目線を忘れない先生がたくさん増えたら
学校はもっと楽しくなるだろうなー♫
と、幸せな気持ちになったできごとでした。
スクールソーシャルワーカーってこんな仕事。
あ〜今日も1日楽しかった🤗
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