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開発者向け2020年最高のChromebook「ASUS C436FA」を買った

1年前「私の理想を全て満たすChromebookは2019年11月現在地球上には存在しない」と書きつつ、ある1点を妥協してASUS Chromebook Flip C434TAを買ったのですが

あれから1年が経ってやっと最高の一台が出ました。C434の後継、ASUS Chromebook Flip C436FAです。

C436FAは、もともと2020年1月のCESで発表され、当時は春ぐらいに発売予定と言われてた気がするので特別給付金を握りしめて待っていたのですが、なんやかんやあって時は経ち、日本国内では2020年10月26日に突然プレスリリース、2日後の10月28日に発売というやたら唐突なスケジュールで上陸しました。

日本国内の一般向けにはCore i3 / i5 / i7の3種類のモデルが用意されていますが、本稿ではi7モデルの話をします。

・Core i7 / 16GB RAM / ストレージ512GB
・ベゼルレス14インチディスプレイ
重量1.1kgと軽量
・Wi-Fi 6 (IEEE 802.11ax) 対応
・13.7mmの薄型
・ディスプレイ360°回転
・スタイラスペンによる手書き入力対応
・指紋認証ログイン対応
・harman kardon認証済スピーカー

...と、どこから見てもスキのないスペックです。特に前モデルであるC434は1.45kgという重量だけが欠点だったのですが、1.1kgと大幅に軽量化されました。実際に手で持っていると、C434TAは「重いな」という印象だったのがC436FAは「軽いな」とハッキリ違いがわかります。

重量以外の項目もC434TAから全てが一通り強化orキープされ、まさに理想のスペックと言える仕上がりになりました。

処理能力は非常に高く、Octane 2.0 JavaScript BenchmarkはC434TAが20,000程度だったのに対して43,000程度というスコアが出ています。私の主要用途に近いであろう数値としてLinux環境にDockerでISUCON9予選環境構築してRuby初期実装でベンチ回したときのスコアが、C434TAが約800に対してC436FAは約2,300で、これもLinux上でコンテナを使って普通に開発する上で必要なスコアが出ていると思います。

C434TAと比べたときの欠点は、ファンレスではなくなってしまった事と、USB Type-Aポート廃止、ぐらいです。キーボードのストロークが1.4mm→1.2mmに削られてしまっているのですが、キーの硬さ?が調整されているようで体感的なストロークはむしろC436FAの方が確保されているように感じました。

あとはC434TAよりもヒンジの安定性がすこし弱くなっていて、本体を揺らしてみるとディスプレイ部分が共振して揺れます。普通に使う分にはとくに気にならないのですが、C436FAはスタイラスペン対応なのでここは画面の安定性が確保して欲しかったと思います。

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これだけスペックがあれば何をするにも非常に快適なのですが、そもそもCore m3でもハイスペックだと言われる事があるChromebookでCore i7 + 16GB RAMというのは、普通にChromeだけ使う分にはあまりにもオーバースペックです。じゃあ何をするかというとLinux(Crostini)での開発です。これだけ処理性能があればLinux環境でDockerやVisual Studio Codeがかなり快適に利用できます。ストレージも512GBあるので、Dockerで大きなイメージを使っても余裕です。

ChromebookでLinux環境を使いたい開発者向けとしては、ASUS Chromebook C436FAは文句無しで最高の選択肢だと言えると思います。

Linux環境構築手順の記事も1年前のC434TA購入時の物だったため、2020年用に書き直しました。


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