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MIU404 最終回

すんごかった、最終回。
見た後なかなか寝れなかった、興奮してしまって。
私なりにいろんな人の考察を見ながらさらにそこに解釈を加えたものを。

※以下ネタバレを含みます
まずはあらすじから

あらすじ

久住の居場所を突き止めたが、逆に強烈なドラッグを吸わされてしまう二人。
先に起きた志摩が久住に発砲しようとすると、後ろから久住の仲間から拳銃を突きつけられてしまう。しかし、志摩は「俺が打てば伊吹は起きる。そしたら相棒は、伊吹は、お前を絶対許さない」そういって発砲。
目覚めた伊吹は、久住に「お前のせいであぁなったんだ」と後ろの扉をさされる。扉を開けると頭から血を流した志摩が。息も絶え絶えになりながら伊吹に「殺すな」と訴える志摩。しかし、伊吹は久住を撃ち殺す。足元には冷たくなった志摩。

嘘でしょ、、、、と思っていると、時間がどんどん進み2020へ
そこにはオリンピックが行われている様子が。
「?」
次の場面は九ちゃんが陣馬さんの病室で話かけているシーン。
そこでなんと、陣馬さんが目を覚まし、急いで連絡する九ちゃん。
その送られてくる通知音とバイブで携帯が伊吹のそばに落ち、目を覚ます。

え!さっきのは夢!?良かった、ほんとに…。
そこからはもうノンストップ。

屋形船で逃げようとする久住をみんなで追いかけ、舞台は屋形船の上。
鉄橋に頭を自らぶつけ、頭から血を流しながらそれを仲間に見てもらうことで警察に暴行されたという虚偽の供述をとろうとするが…
下に降りてみると、そこは自らが作ったドーナツEPによってラリっている仲間たち。
頭から血を流している久住を見ても笑っています。

久住は、自分が作ったドーナツEPに滅ぼされるという結末でした。
捕まった久住は「俺はお前たちの物語のはならない」という言葉を最後に、黙秘を続けている―――。

一方、志摩と伊吹はオリンピックが中止された2020で相変わらず、バディとして働き、陣馬さんは退院し、九ちゃんはシステムを変えようと決意、桔梗隊長は署長になっていました。
最後は、新国立競技場と#ゼロ というサブタイトル―――。
度肝を抜かれる展開でした。

考察➀ 伊吹と志摩の悪夢

私は最初、志摩が拳銃を構えるところから伊吹が殺すまでが1つの夢かと思っていたのですが、志摩の発砲シーンまでが伊吹の夢、その後から伊吹の発砲シーンまでが志摩の夢かなと思います。
つまり、2人の悪夢とは自分のせいで相棒が道を外すことだったのかなと。

伊吹=自分を起こすために志摩が死ぬ
志摩=自分が死んだせいで伊吹が発砲する

志摩にも伊吹にも危うい面はあって、それを感じさせるのが第1話#衝突 の伊吹の過去に犯人に向けて拳銃まで出してしまったエピソードと、第4話#ミリオンダラー・ガールで志摩が拳銃を頭に突きつけられても動じなかったシーンから分かります。

このシーンで、志摩も伊吹も人間で、押されるスイッチが違えば人殺しをしてしまうということを表しているのかな?とおもいました。

考察➁ 4機捜のスイッチ

現実世界では、
九ちゃんが病室で話しかける→陣馬さんが目を覚ます→連絡することで伊吹が起きる
という様に連鎖的にものごとが進んでいきます。
これが第3話で志摩が九ちゃんに話していた、ピタゴラ装置のようでした。
4機捜がお互いに(測らずしも)スイッチを押しあって、久住を捕まえた、という感じがしました。

それと合わせて、10話に出てきた蝶。
これは恐らくバタフライ効果を示すもの。
そう考えるとほんとによく作りこまれたドラマだと思います。

考察➂ 久住と4機捜の違い

久住は最後、自ら関わって、見下してきた人間に助けてもらえることはできず、相手を壊してきたと思っていたドーナツEPに自分が破滅させられてしまいます。

一方、機捜は根も葉もないうわさにメロンパン号が使えなくなってしまいますが、今まで関わってきた人々によって、助けられます。
これもまた、スイッチの一つなのかなと思います。

そして、少し見出しとは異なりますが、久住の最後の言葉
悪い奴は過去に何かがあった
と思われるのが嫌だったのかなと思います。
Twitterでは震災孤児や虐待など様々な憶測がありましたが、久住の情報は結局最後まで全くといっていいほど何も出てきませんでした。

考察④ オリンピック

脚本をいつ変えたのか、というのも多くの意見がありましたが、私的には、あのオリンピックの描写だけ付け足したのではないのかなと思います。
そして、悪夢のでのオリンピックの描写は最悪なくても話に影響は出ません。
しかし、志摩と伊吹がオリンピックが中止された2020で生きてる。
ということを強調するために、この今を、今でよかった、と思わせてくれたのかなと思います。
志摩と伊吹とわたしたちの生活線を合わせることで励ましてくれているのかなと思いました。

終わりに

書きたいことが多すぎて、過去最大の超大作になってしまいました。(笑)
このドラマすべてを通して私が感じ取ったメッセージは
警察も芸能人も政治家もみんな同じ人間だから、出会う人や何かのスイッチで人を殺してしまうかもしれない。でも、逆に言えばどんな人でも出会うべき人に出会うことでいくらでも、どうにでも0からやり直せる。
ということなのかな。と思いました。

わたしも、正しいスイッチを押せる人間になりたいです。
とてもいいドラマだった!
あっぱれ!そしてありがとう。

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