CSディスコ(CS Disco; $LAW)について

出典：https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/0001625641/000119312521212468/d176601ds1a.htm

概要

DISCOは、人工知能を活用したクラウドネイティブなリーガルソリューションを提供し、企業、法律事務所、リーガルサービスプロバイダー、政府機関向けに、eDiscovery (電子証拠開示) 、法的文書のレビュー、ケースマネジメントを簡素化します。

DISCOにより、法務部門は法的事項に関連する、または関連する可能性のある企業データを容易に収集、処理、レビューすることができます。

クラウドと強力な人工知能（AI）モデルを活用して、法的に関連する文書を自動的に特定し、法的文書のレビューの精度とスピードを向上させます。

DISCOのAIは、DISCOで実施された法的作業から継続的に学習し、法的事項全体で再利用することができ、証拠を見つけ、問題をより迅速に解決するための能力がさらに強化されます。

法務データを単一のソリューションに集中させる機能を提供し、セキュリティとプライバシーを向上させ、他の法務業界の参加者との透明性の高いコラボレーションを可能にし、データや弁護士の作業成果を法的事項全体で再利用できるようにします。

2021年3月時点で、100億個以上のファイルと2.5ペタバイトのデータを保持しており、2021年には140億回以上のサーバーレスコンピュートコールを使用して、顧客のためにデータを処理し、充実させました。

2021年3月31日時点で売上継続率が122%です。

2020年に米国で売上高の高い法律事務所200社のランキングである「2020 AmLaw 200」にランクインした171の法律事務所が、クライアントのためのリーガルワークの過程でDISCOを使用しています。

顧客となる企業、法律事務所、リーガルサービスプロバイダー、政府機関は909社にのぼります。

業界について

法律は、大規模な多国籍企業から地元の中小企業まで、最も強力な国家政府から小さな町まで、そして主要な市民団体から個人の市民まで、あらゆる人に影響を与えます。

ビジネス界における法律の影響は拡大の一途をたどっています。

今日、企業はかつてないほど多くの管轄区域で活動しており、企業のブランドや事業に重大な損害を与える可能性のある、絶え間なく変化する法律や規制にますますさらされています。

これにより、企業の法務機能は、現代の企業にとってミッションクリティカルで戦略的な要素となり、法務サービスに対する世界的な支出の増加に貢献しています。2021年には7,670億ドルになると予測しています。

しかし、弁護士の生産性や仕事の満足度を向上させるための自動化やAIの応用など、その巨大な規模と魅力的な機会にもかかわらず、弁護士業界はデジタル化やクラウドテクノロジーの導入において他の業界に遅れをとっています。

DISCOはさまざまな業界のお客様にサービスを提供していますが、法律の専門家がDISCOのソリューションを使用する方法は、各顧客が営業している特定の業界にかかわらず、類似しています。

この共通性により、幅広い業界に合わせて調整する必要がないため、大きな市場機会が生まれており、その規模は世界全体で420億ドルに上ると推定されます。

DISCOのソリューション

- DISCO eDiscovery

eDiscoveryプロセスの多くを自動化し、法的問題で問題となる企業データの収集、処理、検索、レビューなどに関連するコストのかかる煩雑な手作業を改善しするSaaSです。

- DISCO Review

AIを活用したドキュメントレビュー（各当事者が所有する文書やデータを選別・分析し、どれが機密性の高いものか、あるいは訴訟に関連するものかを判断するプロセス）で、高品質な法的文書のレビューを、時間と予算の範囲内で一貫して提供します。

- DISCO Case Builder

証人の証言やその他の重要な法的データを検索、整理、レビューするための単一の場所を提供し、法務担当者がチームを超えて協力し、説得力のあるケースを効果的に構築することができます。

業績

2019年と2020年の売上高は、それぞれ4,860万ドルと6,840万ドルで、前年比で41％の成長を遂げました。

2020年3月31日および2021年3月31日に終了した3ヵ月間の収益はそれぞれ1,570万ドルおよび2,110万ドルで、前期比で35％の成長となりました。