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ライターで月5万稼ぐまでの11ヵ月

昨年11月から副業ライターを初めて、11ヵ月がたった。ライター講座に通い始めてからのことを考えると、もう2年弱。

この投稿に書いたように私は3月で会社を辞めてフリーライターになるつもりだった。実際に今は、正社員になって職種も変わったけど、相変わらず会社員をしている。

根拠はないけど、できるって思っていた。こんなはずじゃなかった。でも、やっと動き出した気がする。

1,000円しか稼げずに絶望する

ライター講座を卒業した私は、昨年11月にクラウドワークスでライターを始めた。よしここから稼いで、仕事辞めるぞ!と意気込んでいた。

家では集中できないと思った私は、仕事終わりに必ずカフェに行き、土日は朝から閉店までカフェにいた。その頃、本業が閑散期だったこともあり、とにかく副業にすべてを捧げていた。

単価の高い仕事は、採用されないと思い、とにかく初心者用の募集に応募しまくって、数をこなした。

中には今でも使えるような学びの多い仕事もあったけど、1記事50~100円なのに時間だけは永遠にかかる。

慣れたら30分で書けます!20記事1000円!って書いていても、普通に1記事4時間はかかるやんけ…20記事ってアイスコーヒーを何杯飲めばいいんだよ…と、ここでやっとライターで稼ぐことの厳しさに気づきながらも、ただがむしゃらに書いた。そうするしかなかったのだ。

1ヵ月で稼げたのは1,000円。カフェ代の方が何倍も高いやんと思った。こんなに稼げないんだと絶望した。

ライター初心者は稼げないってのは、Twitterとかを見てなんとなく分かっていたけど、半年も講座に通ったし、自分がそこに当てはまるとは思っていなかった。今思えばかなり甘かったと思う。

学ぶことももちろん大事だし、ライター講座には通ってよかったとも思うけど、並行してライターを初めておくべきだったと今でも後悔している。課題が多くて、無理だったかもしれないけど。

長時間労働をしていたら無理だ

そこから私は、とにかく最初は時間をかけないとと思うようになった。

本業は専門職で、残業は多いし、休日出勤も当たり前。出張に行くことも多かった。副業に時間を割くにしても、時間が限られすぎている。

これから稼ぎを増やすのであれば、作業時間が必要だと思ったのはいいものの、なかなか時間がとれない。

睡眠を削って、朝活をして、とか思うかもしれないけど、私はロングスリーパー…何もなければ平気で15時間は寝ている。睡眠時間が何よりも重要なタイプだと思う。徹夜をして書いたこともあるけど、次の日は1日寝ないと倒れそうになってしまう。今も深夜まで作業をして、翌日はフラフラしながら仕事をしていることもあるほどだ。

特に1か月間出張で、ほとんど休みなく1日12時間以上働いていたときは、ホテルに帰ってパソコンをひらく元気もなかった。体力もあまりないからか、お風呂からあがって気づいたら裸のまま寝ているくらい疲労がたまっていた。

この仕事をしていては、独立なんて夢のまた夢なんじゃないかと思うようになっていた。稼ぎはないけど勢いで会社を辞めるしかないのかと毎日考えていた。

ライターの仕事を優先できる部署へ

そして目標だった3月がやってきた。その頃には月2万円ほどは稼げるようにはなっていたけど、当然生活できるレベルではない。

もし20代前半だったら勢いで仕事を辞めていたと思う。30過ぎて、東京で1人暮らしをしていて、生活するだけで精一杯の毎日。少しだけあった貯金も上京でほとんど使ってしまったし、リスクをとれる自信がなく、決断できなかった。

そんな中、会社で組織変更が行われることになった。私のいた部署が解体されることになったのだ。仕事内容が似ている部署にうつることが進められていたが、新しい仕事も増え、更に忙しくなると言われていた。

1人ずつ上司との面談が行われることになった。当然、他の人と同じ部署に異動することでいいよね?という意思確認のような面談だった。

そこで私は勇気を出して、仕事を辞めようか悩んでいることを伝えた。

「コロナ禍の今、求人も減っているし、うちの会社より条件のいい仕事があるの?」

上司はそう投げかけた。部署異動をすることは、会社都合だし、1人でも辞めて欲しくなかったのだと思う。おっしゃる通り、コロナ禍で転職は厳しいだろう。今と同じ収入が見込めるとは限らない。このままだと会社を続けた方がいいという話になってしまう。

「実は私、副業でライターをしているんです。本業にしたいと思っているので、そっちに時間をさきたいんです。」

なぜかその時、私は勢いでこう言っていた。言わなくてもよかったのかもしれない。もしかしたら、本業に集中しろと怒られるかもしれない。しかし、上司の反応は意外なものだった。

「いいじゃんそれ!応援するよ!文章書くの得意だったもんね!どんなの書いているの?」

予想外の反応で、私も戸惑った。それから、どんなライティングをしているかについて説明した。上司は興味津々に聞いていた。

「それなら、副業の時間がとれる部署に異動しなよ!」

最後に上司がこう言った。事務系の部署であれば、残業がほとんどない。土日は必ず休める。職種のまったく違う部署に異動できると思わなかった私は驚いた。辞めるか続けるか以外の選択肢があると思っていなかった。

そこからなかなか話が進まずに不安になったけど、数ヵ月後には無事に異動することが決まった。決定したのがギリギリで、最後の1ヵ月は引継ぎなどでかなりドタバタしてしまったけど、7月から新しい部署で働き始めた。

やっと月5万稼ぐことができた

新しい部署になって、最初は生活リズムに慣れずに苦労したけど、副業する時間を増やすことができた。何よりも仕事が忙しくない分、心にも余裕ができた。

ライターの仕事は、まだまだ単価は低いけど、安定的に発注をもらえる仕事を確保できるようになった。

9月は、第一目標である5万をやっと稼ぐことができた。まだまだ生活できるレベルではないし、ここまで時間をかけすぎだとは思う。

同じくらいに初めて、きっともう何十万も稼げている人もいるよね。もうライターの稼ぎ方とかを販売している人もいるんじゃないかな?

家の中に作業環境を作って、カフェに行くことももうやめた。

副業で15~20万稼げるようになれば仕事を辞められるだろうか。貯金がいくらまで貯まれば辞めても問題ないだろうか。まだまだ未知の世界だ。

でも、やっとスタートラインに立てた気がする。

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