不易流行ロゴのリニューアルにあたって
不易流行の第一期(2020年12月13日〜2021年12月12日)の取組としては、
狂言×歌舞伎 オンライン公演 不易流行
に始まり、
部屋子の部屋
音楽驛
不易流行 遅ればせながら、市川弘太郎の会
と駆け抜けて参りました。
常に「面白いことをしたい!」「先人含め関わってくださる方、同じ業界にいらっしゃる方への配慮は足りているか?」「より良い届け方はないか?」と議論を続け、今があります。
当初のオンライン公演を創る際、このプロジェクトのロゴは弘太郎(当時)の直筆が良いと考えていました。
しかし、プロジェクト立ち上げメンバーである株式会社BARIKIの山本健太から提案を受け、BUCCIさん(元ET-KINGメンバー)に書いていただくことになりました。
BUCCIさんは音楽活動はもちろん、書にも力を入れておられて、同じ表現者として弘太郎の想いに共鳴してくださったのでした。
私たちのやろうとしていること、企画に込めた想い、未来への願い、先人への敬意、あらゆる熱意を書に込めてくださいました。
何度も何度も書き直して、ご自身が納得するものを創ってくださいました。
何もかも自分たち発案者で完結することはできないですし、関わってくださる方がどのように捉えるかは重要な要素となります。
その出発点がBUCCIさんにタイトルロゴを書いていただくことでした。
BUCCIさんから送っていただいた書を拝見して、自分たちの想いは世の中に出しても伝わることなのだと実感できました。
このタイトルロゴを不易流行の初心を表すものとして、これまで一年以上に渡って使わせていただきました。
第二期へ入るにあたり、これまでの活動で得た経験や強みをどのように発展させていくかをチームで議論しました。
「プロジェクトチームとしての不易流行とは何か」「これから取り組みたいことは何か」「どのように在りたいか」を議論しました。
そこで出した軸は以下のものでした。
これまで日本で愛されてきた芸能や美にヒントを得ながら、その歴史が感じられる公演や製品を作る。
各メンバーの感性を拠り所として、実施フィールドと扱う題材を全員で決める。
柔軟性(軌道修正の速さを含めて)がウリのチームでありたい。
お客様と相互に関与し合いながら、共に良いと思える作品を創っていく。
可能な限り情報や手法を開示する。(インタラクティブ性、公開型施策設計、フィードバック)
施策は独立分散型でありながら、一貫して「持続的に愛される作品」づくりを意識する。
制作物だけではなく、伝達過程など全てのコミュニケーションにおいて「愛」が感じられるものにする。
これらをどのように表現していくか、モチーフとしてロゴを刷新することを決めました。
BUCCIさんが創ってくださった書のロゴが、世相や先人への敬意などを反映しつつ「何も無い状態からアクションを起こしていく熱意」にフォーカスを当てたものであるのに対し、今日お披露目となった新ロゴは「これまでの活動で得られた経験をもとにしたチームとしての強み、在りたい姿」を反映させたものにしようとなりました。
今回のロゴ制作にあたっても、山本の紹介で素晴らしいデザイナーの増田さん(株式会社scale所属)にお願いすることができました。
https://sca-le.co.jp (←株式会社scaleのホームページ)
不易流行チームとして、増田さんへオリエンした内容は以下のものでした。
−新ロゴはどのような役割を担う?
(上述した第二期以降の軸に加えて)単体でも独立して愛されるデザインであって欲しい
−プロジェクトチーム不易流行をどんなチーム?
伝統や歴史に想いを馳せながら、やってみたら面白そうなことを共有し、みんなで取り組むしなやかなチーム
増田さんは発注前段階にもかかわらず、じっくりと議論を重ねる時間を作ってくださり、ご自身でも歌舞伎のことを含め様々な研究をした上で言語化の過程を経て、デザインに取り組んでくださいました。
「とりあえず作ってみます」ということではなく、オリエンの咀嚼と制作にあたっての論理的な思考過程を共有しながら進めていくというスタイルは、不易流行チームとは周波数が近く、お願いするに至りました。
増田さんは3つのデザインを提案してくださいました。
いずれの案も素晴らしく、不採用となった案も捨てがたかったのですが(あるメンバーは折衷案を探りたそうでしたが、そうなると最も良くない方向へ進むことが多いため却下となりました…笑)、
独立したデザインとしての機能性
派生展開を含めた活動領域の拡張性
チームワークと愛の反映濃度
が決め手となりました。
こうした積み重ねの上に出来たのが、今回のロゴデザインです。
素敵!
かわいい!!
かっこいい!!!
ここまでのものに練り上げてくださった増田さんには尊敬の念が尽きません。
新たに生まれた素晴らしいロゴを、大切にしたくて、またあらゆる形で皆さまに触れていただきたいと思っています。
そこで、、
このロゴを載せたグッズを製作しようと検討しております。
是非、皆さまのご意見をお聞かせくださいませ。
長々と失礼いたしました。
これからも、不易流行の活動をご愛顧賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
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