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ヌマホト第一弾「狂言への手引き」開催に向けての打合せをしてきました!

不易流行の運営代表・鈴木です。
いよいよ明日開催となるヌマホト第一弾「狂言への手引き」に出演いただく善竹大二郎さんと、訪日旅行客の方向けに英語での解説をしてくださる柴田憲吾さんと打合せをしてきました🙌

この投稿では、公演当日にお客様へ向けて行う上演前解説の内容をリストとポッドキャストで公開いたします😊
初めてご覧になる方にとっては楽しむための予習になると思います🙏


★イントロ〜狂言について/鑑賞のコツ〜★


① 演者が歩いて「どこどこへ着いた」という台詞で場面転換となる
② 音響が居ないので、物の音も演者が擬音を口で鳴らす
③ 扇が様々な小道具に変わる(「盆山」でも扇がノコギリになる)
④ 舞台は完全な正方形、いろいろなルートであることにより距離を表現する



★作品解説「盆山」★


① 盆栽のもとになったもの、風景のミニチュア
② 盆山とは、、お盆の上に白い砂を敷き詰めて海に見立て、その上に石を置いて島に見立て、その上に苔を生やして森に見立てる
③ 『夏山の富士山』の盆山を盗むというストーリー
④ 何度も主人に「盆山を一つくれないか?」と頼むが一向にくれないので、男は盗もうとする→「そろりそろりと参ろう」と主人の家へ
⑤ 正面玄関で「表は用心、厳しいテイじゃ」「裏手へ参ろう」
⑥ すると垣根が高いのでノコギリで切ろうとするが、壊す時の擬音や盗人のリアクションが面白いので見どころの一つ
⑦ やっとの思いで押し入り物色するが真っ暗なので何も見えない、人影がなんとなく見える程度
⑧ 物音に気付いた主人が泥棒が入ったことを知り「出会え出会え」と言って部屋に入ってくる
⑨ 主人と盗人の肩が当たる
⑩ 盗人は盆山の影に隠れる
⑪ 主人は隠れた盗人を知っている人物だと気づく
⑫ 主人はどのように懲らしめるのか/隠れた盗人は危機的状況をどのようにして乗り越えようとするのか、が見どころ


★作品解説「蝸牛」★


① 登場人物は3人(山伏/太郎冠者/主人)
② 山伏とは、、山で厳しい修行をしているお坊さん(修験者/山岳信仰)
③ 山伏が疲れたので山の藪で昼寝する
④ 主人と太郎冠者の場面に転換する
⑤ 主人のおじいさんのために長生きの薬であるカタツムリを採ってくるように太郎冠者へ命じる
⑥ 主人は太郎冠者へ蝸牛の特徴を説明する
 ・頭が黒い
 ・腰に貝をつける
 ・折々は角を出す
 ・山には必ずいる、藪へ入れ
⑦ 太郎冠者が入り藪に入り山伏を見つける
⑧ カタツムリさんか尋ねてみよう!
⑨ 山伏は太郎冠者をからかおうとして話に乗る
⑩ 騙す方も騙される方も喧嘩をするわけではなく、楽しく歌って舞うことに。ここの明るさが見どころ
⑪ 山伏と太郎冠者で盛り上がっているところに、心配した主人が現れ「山伏じゃない?」というも、太郎冠者は「カタツムリ殿ですけど」と言う
⑫ その後どうなってしまうのか…に注目


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