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不易流行「○○沼のホトリへご招待(通称:ヌマホト)」シリーズ始動

今年初の投稿となる今回は不易流行の活動報告です!
改めまして、不易流行の運営代表・鈴木です。

さて、先日ホームページとTwitterにて、不易流行がお届けする新企画「○○沼のホトリへご招待(通称:ヌマホト)」シリーズの始動と第一回開催の旨を告知いたしました。

ヌマホトシリーズ第一弾「狂言への手引き」

今回の投稿では、こちらについての経緯や想いについてお話しさせていただきます🤗

ヌマホトのきっかけ


私自身が古典芸能の沼の畔にいると自認していまして、感じている面白さが多くの人に伝われば良いなと予々思っておりました。
チーム内での議論を経て、それぞれの体験談などを踏まえ「やっぱり敷居が高いのね…」ということになり、「まずは子供たちに無料で観て貰う場を作ってみよう!」になりました。
併せて、日本文化の1ジャンルとして古典芸能は「海外の方からどのように感じられているのか?」を当事者として感じたいという思いもあり、訪日外国人向けの優待も設定することにしました。


古典芸能というジャンルへの想い


現代にとっては異文化だと捉えています。
海外の文化と同じか、それ以上に文明(感性や規範など)の隔たりを感じます。
今のポリコレ文脈では、例えばお狂言の「業平餅」は100%アウトです。
それでも、この「業平餅」は(ルッキズム要素を現代文明価値観で直視することの是非は脇に置いといて)観ていて笑ってしまう技法満載ですし、他にも面白い作品はたくさんあります。
なぜ面白いか?
それは誇張や脚色の中にも、どこかその当時の匂いが“実の伴うかたち”として現れてくるからだと私は思います。
言い換えればリアリティですね。
その時代の共通観念と更には普遍的な人間の有様に触れられるような感じが、自分の感受性を拡張して脳汁がドバッと出るのです。
人や本との出逢いと同じかもしれません。
きっかけになる機会は一つでも多い方が良いと思いますし、我々のような有志団体がやっても良いのではと思うに至ったわけでございます。


第一回が狂言である理由


私が大好きな芸能だからです…😅
「きっと、自分が好きになったのだから、初めて観る人だって好きになるはず!」という理由が全てです🙏
それをチームに共有して、不易流行のスタートラインをご一緒した善竹大二郎さんにお願いをしました。
大二郎さんは定例公演などの出演や、数多くのワークショップで引き出しをたくさん持っておられます。
不易流行の活動のスタートが「表現の場を創る」ことを主眼とした映像コンテンツ制作でした。
今回は「初めて観る人への素晴らしい機会にする」ことがテーマとなるシリーズです。
この第一歩も身曾岐神社で共に作品を作った同志として大二郎さんにお願いしたいという熱意を持ってお声掛けしました。
快く引き受けてくださり、上演作品の選定も幾つも候補を出しながら、一緒に考えてくださいました。
何より、すぐに動きたいという私の衝動を受け止め、ご自身の企画(私がかつて在籍した広告業界では「自分ごと」と呼んでいました)として真剣に議論してくださいました。
電話でお話しした総時間は約3時間😳
こんなに嬉しいことはありません。
これまでの経験やこれからやろうと思っていることなど、たくさん話してくれました。
狂言が持つ世阿弥以来のイズムや、太郎冠者が持つ愛嬌についてなど、1人の狂言ファンとしても堪らない時間であり、この愛が来場する皆さんにも伝われば良いなと思っています。


なぜ子供達と訪日外国人へのアプローチなのか?


それは、
①今時点で「初めて狂言を観る」コンディションである可能性が最も高い属性
②かつ、アプローチした際に最も来場する可能性が高い属性
であると仮説を立てたからです。
特にこの3年間はあらゆる機会が制限されていましたので、多感な時期を過ごしている学生さんに是非観ていただきたいと思っています。


今回も長々となりましたが、ご覧くださりありがとうございます!
「こんなやり方やってみると良いよ!」とか「こんなふうに思った!」など、メッセージをいただけると嬉しいです!!

これからもよろしくお願いいたします😊

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