2025年問題を少し考えてみる。

こんにちは、介護士のそーらです。

今回はタイトルの通り、
介護業界の目下の問題であろう、
2025年問題について、
個人の視点から思うことを書いていこうと思います。


個人的な結論から言うと、2025年以降、介護は

より「自由」を求める高齢者との戦い

になるだろうな、と思っています。

どういうことかを説明するにあたって、
まず2025年問題の「主役」とも言える、
団塊の世代という用語について押さえておきましょう。

団塊の世代とは、
戦後のベビーブームで生まれた世代です。
大学では学生運動が盛んに行われていました。
青年期は高度経済成長期の真っ只中、
壮年期はバブル期と、
日本の成長を肌で実感してきた人々でもあります。

この時代背景から、団塊の世代が、自由を求める人々であることがわかると思います。

戦争下で抑圧されていた時代を知らない、
学生運動で政治的自由を求める、
高度成長期、家電が当然のように一家に一台あるetc、

このような時代を生きてきた団塊の世代は、一人一人が独立、自由であることが当たり前という考えを持ってるでしょう。

そういった方々が例えば老人ホームだとか、病院での、やや不自由な生活を強いられると、どうなるか。
きっと自由を求めて、行動を起こすことでしょう。


私は日本のどこかにある、病院で仕事をしていますが、団塊の世代以降生まれの患者様の、
「自由を求める行動」を度々目にしてきました。

具体的に言えば、人工透析を受けていて、
水分制限や摂取カロリー制限があるにもかかわらず、
こっそり蛇口で水をガブガブ飲んでいたり、
家族にこっそり菓子やジュースを持ち込んでもらって、
隠れて食べていたり、
(認知症の関係もあるが)家に帰るといって、
病棟から出ていこうとしたり、
さまざまな自由への渇望が見て取れるのです。
邪魔すれば容赦なく暴力を振るわれることもあります。

今に始まったことではない、別に珍しくない、
と思う方もいらっしゃると思います、
確かにそうかもしれません。
しかし、
そういった方が今後爆発的に増えるのは事実です。
人手不足が叫ばれるこの業界において、
そういった自由を求める声に対して、
細やかなケアが果たしてできるのか、
とても疑問です。

来たる2025年の為に、
介護業界に明るい話題が出てくることを願って、
この記事を締めることにします。

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