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瑠璃色の光たち

別れてから1年が経った。
長かったような一瞬だったような。
そんなことをふと、去年行ったイルミの案内を見て思い出した。

同じ大学に進学することを理由に出会った僕ら。
DMで話すことが楽しくて唐突に会いに行った。
傍から見たらナンパかもしれない。

1ヶ月目を迎えようとしていた時。
ちょうど男友達がイルミに行ったストーリーを上げてたので君を誘った。
もちろんその時は楽しかった。
手も繋いで2人見つめあって、周りから白い目を向けられてても、ふたりの世界は壊れなかった。

そんなつもりだった。


僕はどうしても、その子が好きなのか、その子を愛している自分が好きなのか分からなくなる時がある。


これまであってきた子、これから会う予定の子にはとても申し訳ないけれど、僕は熱しやすく冷めやすい最悪の性格である。あとうぬぼれ。

好きになったらとことん好きになるけど、冷める時は一気に冷める。蛙化現象以上にタチが悪い。


イルミネーションも行ってバレンタインも貰って次はユニバに行こうなんて話してた時、


僕から別れを告げた。


クズみたいなことしてることは解かってた。
多分その子を悲しませたくないから、遠回しに行ったつもりが逆に怒らせてしまった。
多分これから会う予定はないのに、友達になろうとか。好きだけど、好きじゃないとか。
今頃になって後悔がたくさんこぼれてきた。

付き合ってた事実と別れた事実は変わらない。
だからこそ、君には感謝しなきゃいけない。
何も無い僕を愛してくれたあなたとの思い出、忘れちゃいけない。

バンドを始めて君の曲を書いてみた。
ラスサビを書こうとしたら涙がこぼれた。
ハッピーエンドの曲にしなきゃいけないのに、
「いつか」って言葉乱用しすぎてるし。
モヤモヤした気持ちを丁寧な言葉で紡ぎたいのに語彙力がなくて悔しくなったり。
多分君がこの曲聴いても1ミリも刺さらないだろうなって曲になってることがなによりも辛い。

せめてでも僕の曲聴いて悔しがれ〜〜〜!

そう思った時に、名曲が完成した。

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