大人になるということ。
少し前に先輩に言われた。
「学生のうちに酒で失敗しとけ」と。
その失敗をつい先日してしまった。
大反省と大後悔。
先輩に忠誠を誓いすぎた自分が悪かったなと二日酔いの味噌汁を飲みながら思った。
帰ったその日の早朝のバイトはもちろんブッチした。多分行ってたらぶっ倒れる、倒れなくてもクソみたいにミスを連発してしまう。打刻20分前ぐらいに電話をかけても、使いものになってるか分からない奴1人欠けてもなんともなかったようだ。
その日は別のバイトもあった。何とか睡眠を確保して行ったは言いものの、全然仕事にならなかった。接客系の仕事のはずなのに、多分普通のパフォーマンスの3割ぐらいしか出せてない。
自分の軸を持つ
大人になるってこういうことなんだなって思った。
僕は今、「大学生」という肩書きに守られている。どんな失敗をしても「大学生だから」という理由を付けることができる。(ほぼできない)
けど、地元のツレにも中高を卒業して、就職してるやつは何人もいる。そいつらは肩書きなんてものはない。
自分の、家族の、生活を守るために必死に頑張ってる。俺が酒を飲んで潰れて公園で寝そべってる間にも、社会人としての自覚を持って生活してる。
どんなに溺れそうになっても、軸がぶれなかったら飲みすぎないって動画をみたけど、ほんとうにその通りだなって思った。
最近の自分は少し調子に乗りすぎていた。
ライブにも何度も行けるようになってきたし、バイト代も安定して10万ぐらい稼げるようになってきた。ギターもちょっとずつだけど上手くなってきてるつもりだし、勉強だってフル単は多分維持できてる。恋愛だって、、、
そんな生活でも、自分の軸がなかった。
常になにかに誰かに依存してる生活。
ほんとうにやめたい。
最近自分の意見を持ってないなってつくづく思う。
何か決めなきゃいけないときも、友達に聞いたりしてそれに納得してる。
そういうのって、自分に対して無責任。
話と時は遡ること2年前ぐらい。
僕が高校をサボりまくった結果留年しそうになりかけてた高校2年生の秋に、僕は父親と大喧嘩した。
なんで喧嘩したとかは全く覚えてないけど、「自分で決めたことは自分でケツを拭け」って言われて終戦したことは覚えてる。
その時は全く分からなかったけどいまではちょっとだけ分かるようになってきた。
年を重ね、成長するにつれて、自分を守ってくれる肩書きが次第に取れ始めてくる。社会人、大人とはそういった肩書きなしで自分の力で生きていくことなんだなって思った。
もちろん酒で大失敗したあの夜を全く反省していない訳じゃないけど、あの経験がなかったら、ずっと自分の軸が無いまま停滞したゴミ人間になるところだった。
ほんとうにそんな失敗を後押ししてくれた先輩には感謝しかないと思いながら、今日はその先輩がするバンドの曲を聴いている。
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