『素晴らしきかな、人生』(原題: Collateral Beauty)感想※ネタバレあり

『素晴らしきかな、人生』
(原題: Collateral Beauty)

監督デヴィッド・フランケル
出演者
ウィル・スミス
エドワード・ノートン
キーラ・ナイトレイ
マイケル・ペーニャ
ナオミ・ハリス
ジェイコブ・ラティモア
ケイト・ウィンスレット
ヘレン・ミレン

すごく良い映画だった。
娘を失ったハワードの目の前に、俳優の卵が扮する「愛・時間・死」を体現する人物が現れる。信じるはずがないと思われる設定でも、物語が進むにつれて、本当にそれらの概念が具現化したように見えてきた。

ハワードの精神異常を証明するために、この作戦を実行したホイット、サイモン、クレアだったが、どんどん自らの苦悩と向き合うことになるのが面白い。

ハワードがようやく娘の名を言えるようになったのが、少しだけ早く現実に向き合うことができた奥さんのマデリンだったのは、とても感動的だった。

最後のシーンで、橋の上から見守っていたエイミー・ラフィ・ブリジットの姿が、マデリンが振り返ったときには見えなくなっていたのも、ハワード自身の、あるいはホイット達のような、現実と向き合うことに疲れ始めた人の深層心理が具現化したものだといっているようで、とても面白いと思った。

ウィル・スミスはコミカルな役だけではなくて、シリアスな役もとても魅力的だった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。 これからもいろいろな作品・体験に触れ、日々の活力にしていきたいなと思います。よろしくお願いします。