『恋愛小説家』(原題:As Good as It Gets)感想※ネタバレあり

『恋愛小説家』(原題:As Good as It Gets)
監督
ジェームズ・L・ブルックス
出演者
ジャック・ニコルソン
ヘレン・ハント
グレッグ・キニア

偏屈な小説家が周りの人々と関わるにつれて、少しずつ真っ当な人間になりたいと思うようになり、微妙にズレた手助けをして、今までの自分のルールや習慣を、知らぬ間に飛び越えていくのが新鮮で面白かった。メルヴィンは非常識で頭にくることを言うけど、たまに確信をついたことを言ったり、やり方は間違っているが本気で良い行いをしようとしているのがわかる。キャロルもサイモンもそういうところを憎めないと思っているのかな。

メルヴィンがキャロルとサイモンに、自分より幸せな人々に腹を立てていると言ったが、逆に考えると3人が一緒にいるのは、自分よりも可哀想な人といる優越感からなのかなと思った。普通ならネガティブな関係だけど、彼らにとっては傷を癒やし合える貴重な交友だったのだろう。

英語勉強中だからか、メルヴィンがキャロルに言った “You make me wanna be a better man.” がとても心に響いた。日本語字幕は「いい人間になりたくなった」だが、「あなたが私に、良い人間になりたいと思わせてくれた」というニュアンスを感じる英語表現がとても繊細で、深い愛を感じた。

サイモンとモデルがポーズを決めるために話をするシーンでは、ふたりの瞳があまりにも綺麗でドキドキした、、、。


最後まで読んでいただきありがとうございます。 これからもいろいろな作品・体験に触れ、日々の活力にしていきたいなと思います。よろしくお願いします。