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僕がnoteでドラムを語る理由。Part 3

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Part1.Part2は上記から!!

「AquaTimez」は2003年に結成された5人組のロックバンド。
当時はJPOPの括りで完全に音楽チャートの中で話題を呼んでいたアーティストだ。
2005年にメジャーデビューを果たし、その後もヒット曲を数々世に生み出してきたアーティスト。

音楽自体に興味の無かった自分が何故か耳に入ってきた音楽は非常に日本人にとっては馴染みやすいキャッチーなメロディーとわかりやすい歌詞だった。

デビュー当時から名前は知っていたが始めてしっかりと曲として聞いたのはちょうど2枚目のアルバム。
「ダレカの地上絵」が発売されてからだった。
当時は中学2年生でPart1にも書いてある通りの状況だったし、気持ち的にも相当追い込まれていた。

毎日機械のように父の言いなりになり勉強に励み、クラスや部活のいじめにただただ苦しみに耐えるだけの人間だった。


 ある日、某CDレンタルショップにCDをレンタルしに行くことになり兄妹で借りに行った事があった。
僕はあまりアーティストを知らなかったので1枚しか借りなかった。
妹は3枚。
当時は5枚レンタルで1000円。というまとめ借りの方がお得なサービスがあったので仕方なく1枚を無理矢理選ぶ事になった。

まさしく、その1枚がAquaTimezの2枚目のアルバム「ダレカの地上絵」であった。

何となくで借りたこの1枚のアルバムが今は僕の人生の教科書にもなっているから人生はどこでどういう思いが生まれるのかわからないなぁーと今になって思う。

ちなみにレンタルすることを覚えたのもこの頃だった。
非常に物知らずな人間だった。。笑

父の見張られがない時はラジオをこっそり聞いたりして何となく気を紛らわせて勉強に励んでいた僕は
ラジオの代わりに借りたCDをダビングしたものを聞くようになった。
その時に初めて「ダレカの地上絵」を聞いたのだが、
その時の感動というか、感情の安堵感は今でもすごく覚えている。

1曲目に収録されている「一瞬の塵」。
すごくミクスチャーロックな曲で激しいナンバーだった。
当時、音楽を知らない僕なりの感想は「やっぱりホントはこういう激しい音楽をする人達なんだ」という感じだった。

次曲の
「世界で一番小さな海よ」という楽曲。
この曲の冒頭の歌詞で涙が止まらなくなったのを今でも覚えている。

光に満ちたあの芝生で
穴の空いた風船をふくらませようと 必死だった
気の遠くなるような その静かな作業だけが 賑わいへの抵抗だった

この曲が僕の心の拠り所になるのに時間などは必要なかった。

「今をときめくアーティストの方でも自分と同じように孤独に苦しみながらもがいてる人もいるんだ。」と、気付かされた。

この曲の歌詞の最後に

世界で一番小さな海よ あなたは美しい あなたは嘘をつかぬから

という言葉がある。

要約するとこの曲は人が苦しみや孤独に悲しんだり、辛い出来事にぶつかった時に流れる涙。そして、それが流れた後に出来る床の涙が染みた後の事を

世界で一番小さな海

に例えて歌っている歌詞だ。

この曲で歌っていたメッセージと当時の僕の状況があまりにも重なりすぎてしまった。

あなたは何も間違った感情を抱いていない。

この曲にそう言われてる気がするとただただ安心感と今までの耐えてきた苦しみや悲しみが一気に溢れて涙になった。

何故この曲なのか?
AquaTimezの曲ならそれ以前でも元気出るような曲あったじゃん。
他のアーティストでも良かったんじゃないの??
というような声が上がりそうなのだが、、

始めて借りたCDがこれだった。そして借りたから聞かないと損だよなーという意思が働いて何となく聞いた結果救われた。
というだけで、
これが別のアーティストだった可能性も十分にあるし、
AquaTimezじゃないと響かなかった可能性もある。

ただ、当時の僕自身の状況とこの「世界で一番小さな海よ」という曲の歌詞が重なりすぎてしまっていたために音楽という最強の精神安定剤の虜になってしまったのだ。

そこから何故ドラムに興味を持ったのか?
という話はここからさらに掘り下げて次回に話をしたいなと思います。


余談。
ちなみに「ダレカの地上絵」というアルバムは孤独をテーマに作られていて、
アルバムを通して聴くことによって主人公が孤独から救われていく。。
というストーリーがあります。

そしてアルバムのキャッチフレーズは

人は一度分かり合うことを完全に諦める。

というものです。

アルバム名は「ナスカの地上絵」からきているもので、
遠くで見ると同じなのに近くで見ると細かい部分は違う。
でも心の奥底では分かり合いたいと願っている。という人間模様をこのアルバム名に込めていて
アルバムのこの理念に基づいたテーマの一つとして孤独を表現した楽曲があります。


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