使い分けが必要な表現:動名詞?不定詞?
今回は中学で学習した動名詞と不定詞についてお話します。
この記事で、
①:動名詞って何?
②:不定詞って何?
③:動名詞と不定詞の違いって何?
④:動名詞と不定詞で使い分けが必要な代表的な単語:try
⑤:動名詞と不定詞で使い分けが必要な代表的な単語:remember
⑥:動名詞と不定詞で使い分けが必要な代表的な単語:forget
⑦:動名詞と不定詞で使い分けが必要な代表的な単語:stop
について、例文を入れながら紹介します📚
try, remember, forget, stop...どれも日常会話でよく聞く、使う単語なので、この記事を読んで使い方を理解していただけると嬉しいです🌟
①:動名詞って何?
動名詞とは、動詞の原形(三人称単数の s がつく前のもとの形)の後ろに ing がついた形です💡
動名詞という名前の通り、「~すること」という意味を持って、名詞の働きをします。
例
動詞の原形 →動名詞
Learn(学ぶ)→Learning(学ぶこと)
Reading(読む)→Reading(読むこと)
Sleep(眠る)→Sleeping(眠ること)
Eat(食べる)→Eating(食べること)
動名詞は
📚文の主語になる(太字が動名詞)
Chatting with my friends makes me happy.
(友達と話すことは僕を幸せにする)
→chatting with my friends までが「友達と話すこと」で文の主語
Eating too many sweets isn't good for your health.
(甘いものを食べすぎることはあなたの健康に良くない)
→eating too many sweets までが「甘いものを食べすぎること」で文の主語
📚文の目的語になる
目的語は、動詞を詳しく説明する語です✨
She is good at cooking.
(彼女は料理をすることが得意だ/彼女は料理が得意だ)
→cooking が「料理をすること」で彼女が得意なことを詳しく説明
📝be good at ~ing:~することが得意
I like reading books.
(僕は本を読むことが好きだ)
→reading books が「本を読むこと」で僕が好きなことを詳しく説明
📚文の補語になる
補語は、名詞を詳しく説明する語です✨
Her favorite thing is playing the piano with her friends.
(彼女の好きなことは友達とピアノを演奏することだ)
→playing the piano with her friends が「ピアノを演奏すること」で主語の「彼女の好きなこと」を詳しく説明
My weak point is believing in people easily.
(僕の短所は人を簡単に信じすぎることだ)
→believing in people easily が「人を簡単に信じすぎること」で主語の「僕と短所」を詳しく説明
📚前置詞の目的語になる
I'm looking forward to seeing you soon.
(近いうちに君に会えることを楽しみにしてるよ)
📝looking forward to ~ing:~することを楽しみにする
Thanks for asking.
(気にかけてくれてありがとう)
📝自分のことを心配してもらったときに「心配してくれてありがとう」という意味でよく使うフレーズ
to, for, at, in などの前置詞の直後に来ることができるのも、動名詞の特徴です💡
②:不定詞って何?
不定詞とは、to の後ろに動詞の原形が続く形です💡
不定詞には色々な役割や、不定詞を含む表現があります。
全てを紹介するすることは難しいので、今回は中学で習う不定詞の3つの用法を紹介します📝
📚「~すること」という意味になる(太字が不定詞)
動名詞のところで紹介しているように、不定詞も「~すること」という意味を持って
・文の主語になる
To go to Australia is one of my dreams.
(オーストラリアに行くことは僕の夢の1つだ)
→To go to Australia が「オーストラリアに行くこと」で文の主語になる
・文の目的語になる
I'm planning to study English in Canada.
(僕はカナダで英語を勉強することを計画中だ)
→to study English in Canada が「カナダで英語を勉強すること」で、文の動詞の「計画中」を詳しく説明
・文の補語になる
What I want to do this holiday is to watch many interesting movies.
(僕がこの休暇にしたいことは、面白い映画をたくさん観ることだ)
→to watch many interesting movies が「面白い映画をたくさん観ること」で文の主語の「僕がこの休暇にしたいこと」を詳しく説明
ちなみに、「~すること」という意味になるこの3つの不定詞の用法のことを名詞的用法と言います。
ただ、僕は用法など文法の言葉を覚えるよりも、その文法を実際に会話で使えることの方が大事!だと思っているので、文法用語はさらっと流しても大丈夫です🎵
📚「…するための~、…するべき~」という意味になる
She has lots of things to do today.
(彼女には今日沢山するべきことがある)
→to do today が「今日するべき」で、前の名詞lots of things 「沢山のこと」を詳しく説明
Would you give me something to drink?
(何か僕に飲むためのものをくれませんか?
→何か僕に飲み物をくれませんか?)
→to drink が「飲むための」で、前の名詞「何か」を詳しく説明
「…するための~、…するべき~」という意味になる不定詞の用法のことを形容詞的用法と言います。
📚「~するために、~して」という意味になる
He went to bed early to get up early tomorrow.
(彼は明日早起きするために早く寝た)
→to get up early tomorrow が「明日早起きするために」で、文の動詞went to bed early 「早く寝た」目的を詳しく説明
I’ll be happy to meet her.
(僕は彼女に会ったら嬉しくなるだろう)
→to meet her が「彼女に会ったら、彼女に会うことで」で前の部分 will be happy 「嬉しくなだろう」の感情が起こる原因を説明
「~するために、~して」という意味になる不定詞の用法のことを副詞的用法と言います。
③:動名詞と不定詞の違いって何?
動名詞と不定詞にはどちらも「~すること」という意味があり、
「どっちを使えばいいか分からない」
「動名詞と不定詞の違いが分からない!」
と悩む人も多くいます💦
ざっくりした動名詞と不定詞の違いは、
💡動名詞→過去や習慣を表現する動詞と一緒に使って、今の習慣や過去のことを表現する
・I enjoyed chatting with him yesterday.
(ぼっくは昨日彼とのおしゃべりを楽しんだ)
・She denied saying bad things about him.
(彼女は彼を悪く言ったことを否定した/彼女は彼を悪く言っていないといった)
・He finished doing the dishes.
(彼は食器を洗い終えた)
📝do the dishes:食器を洗う
など
💡不定詞→未来のニュアンスを含む動詞と使い、これからのことを表現する
・I decided to become a writer in the future.
(僕は将来作家になることに決めたよ)
・He promised to send a letter to me.
(彼は僕に手紙を送ると約束した)
・She wishes to study English abroad.
(彼女は海外で英語を勉強したいと思っている)
など
です。
動名詞と不定詞の違いを理解する一番良い方法は、沢山例文を読んで、話して、作文することですが、ざっくりと
動名詞は過去や習慣を表現する動詞と一緒に使う
不定詞は未来の意味を含む動詞と一緒に使う
と理解しておくと便利です✨
しかし!
動詞の中には動名詞の形にも不定詞の形にもなることができて、動名詞のときと不定詞のときでは文の意味が変わるものもあります💦
次の見出しから、日常会話でもよく登場する
try, remember, forget, stop
が動名詞で使われるときと、不定詞で使われるときの違いを紹介します💡
④:動名詞と不定詞で使い分けが必要な代表的な単語:try
まずはtry ~ing と try to ~の違いをお話します💡
①:try ~ing
(試しに、とりあえず)~してみる
💡結果がどうあれ、とりあえず~してみた
(その行動自体をやってみた)という意味になります♪
例
I tried opening the window.
(私はとりあえずにその窓を開けてみた)
She tried taking the examination.
(彼女は試しにその試験を受けてみた)
He tried calling her.
(彼はとりあえず彼女に電話してみた)
②:try to ~
~しようとする
💡try ~ingとは違い、実際にその行動自体をしたかどうかはさておき、~しようとするという意味になります♪
そのため、
「~しようとしたけど、結局しなかった」
という意味でよく使われます。
例
I tried to open the window.
(私はその窓を開けようとした(けど開かなかった))
She tried to take the examination.
(彼女はその試験を受けようとした(けど何かの理由で受けることができなかった))
He tried to call her.
(彼は彼女に電話をしようとした(けど電話しなかった))
try ~ing と try to ~は
命令文になるとまた別の使い分けが必要になります(*_*)
①:Try ~ing
とりあえず~しなさい
💡try ~ingのもともとの意味と同じで
「とりあえず~してみなよ」
(難しくないことだから、~をしてみたら?)
という意味で使われます♪
例
A:I want to get closer to him...
(もっと彼と仲良くなりたいんだけど…)
B:Try texting him!
(とりあえずメッセージを送ってみなよ!)
②:Try to ~
何とかして~しなさい
💡try to~の意味は疑問文ではない形では
~しようとする(けど実際に~するかどうかは分からない)
という曖昧な意味でしたが、
命令文になると、try ~ingよりもきつめの言い方になります💦
例
A:I want to get closer to him...
(もっと彼と仲良くなりたいんだけど…)
B:Try to text him!
(何とかしてメッセージを送りなよ!)
難しいかもしれないけど、何とかして彼の連絡先を手に入れて
メッセージを送りなよ!
というような意味になります💦
相手との関係性にもよりますが、Try toはきつめの言い方なので、「とりあえず~してみなよ」という意味のTry ~ingが使われることの方が多いです💡
⑤:動名詞と不定詞で使い分けが必要な代表的な単語:remember
①:remember to ~
忘れずに~する
💡何かの行動を忘れずにするという意味になります♪
例
Remember to mail this letter when you go out.
(外に出かけるときに、この手紙を忘れずに送ってね)
I remembered to close the window last night.
(昨日の夜に忘れずに窓を閉めたよ/窓を閉めるのを忘れなかったよ)
✨Please remember me to all your family.
(ご家族によろしくね)
という決まり文句もあります♪
②:remember ~ing
~したことを覚えている
💡過去に何かの行動をしたことを覚えているという意味になります♪
例
I remember seeing him at the store yesterday.
(昨日そのレストランで彼を見かけたことを覚えているよ。)
I remember turning off the right.
(電気を消したことを覚えてるよ)
✨例えば
I remember closing the window last night.
(昨日の夜に窓を閉めたことを覚えてるよ)
これをremember to を使って表現すると、
I remembered to close the window last night.
(昨日の夜に忘れずに窓を閉めたよ/窓を閉めるのを忘れなかったよ)
というremember ~ing とは少し違いニュアンスを持ちます📝
⑥:動名詞と不定詞で使い分けが必要な代表的な単語:forget
①:forget to ~
~するのを忘れる
💡何かの行動自体をするのを忘れる
(その行動をしない)という意味になります♪
例
I forgot to lock the door!
(ドアの鍵を閉めるのを忘れた!
→今ドアの鍵は開いている)
✨Don't forget to call her.
(彼女に電話することを忘れないでね
→まだ彼女に電話をしてない)
など、相手に「忘れずに~してね」と言いたいときにも使うことができます
②:forget ~ing
~したことを忘れる
💡何かの行動をして、その行動をしたことを忘れる
(行動はした)
という意味になります♪
例
I forgot turning off the air conditioner.
(エアコンを消したことを忘れた
→消したかどうかは忘れたけど、エアコンはちゃんと消えてた)
✨I'll never forget dancing with him.
(彼と踊ったことをずっと忘れません。)
など、「~したことをずっと忘れない」と言いたいときにも使うことができます
日本語にするとどちらも「~したことを忘れる」という意味になってしまいますが、実際にその行動をしたのか、していないのかで動名詞を使うか、不定詞を使うかが変わります💡
⑦:動名詞と不定詞で使い分けが必要な代表的な単語:stop
①:stop to ~
~するために立ち止まる
💡「何かの動作をするために立ち止まった」
を表現することができます。
例
・He stopped to see the picture.
(彼は絵を見るために立ち止まった)
・She stopped to smoke.
(彼女はタバコを吸うために立ち止まった)
②:stop ~ing
~することをやめる
💡「習慣的にしていたことをやめる」
「何かの動作をやめる」
を表現することができます。
例
・He stopped smoking.
(彼はタバコを吸うことをやめた)
・The baby stopped crying.
(その赤ちゃんは泣きやんだ)
✨何かをするために立ち止まる→不定詞
~することをやめる→動名詞
になります。
動名詞と不定詞の違いを把握しよう
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回は
①:動名詞って何?
②:不定詞って何?
③:動名詞と不定詞の違いって何?
④:動名詞と不定詞で使い分けが必要な代表的な単語:try
⑤:動名詞と不定詞で使い分けが必要な代表的な単語:remember
⑥:動名詞と不定詞で使い分けが必要な代表的な単語:forget
⑦:動名詞と不定詞で使い分けが必要な代表的な単語:stop
について、例文を入れながら紹介しました。
会話の中でよく使う動詞の中にも、
・動名詞しか後ろに続かない動詞
・不定詞しか後ろに続かない動詞
・動名詞も不定詞も後ろに続くことはできるけれど、どちらを使うかで意味が異なる動詞
があります💦
この記事を読んで、ざっくりでも動名詞と不定詞のニュアンスの違いを理解していただけると嬉しいです!
1年で英語を身に付けた限定動画は、無料メールマガジンからご覧ください♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?