別れ 葛藤 躍進
中学生3年生 中学陸上最後の年が始まった
始まりと共に別れもあった
中学1年生から2年生まで中長距離パートの顧問を担当してくださっていた先生の転勤が決まったのである
練習で垂れそうな時や弱音を吐きそうな時、厳しい言葉ながらも檄を飛ばしてくれた先生である
共に目標を掲げ達成した時には、両親のように喜んでくださった情熱と愛情があった先生との別れはあまりにも突然すぎた
3年生のラストイヤーは中長距離の経験者である女性の先生が担当することとなった
最高学年となった私は、記録に伸び悩んでいる後輩や高い目標を持った後輩を背中で引っ張りたいとその一心で日々の練習に取り組んだ
練習では、先頭を走り垂れそうな後輩がいたら後ろから背中を押したり時には檄を飛ばした
中学3年生に上がると同時に私は中長距離パートのパート長に任命された
私は、去年の駅伝メンバーを超えるチームを作りたいという目標を掲げた(当時は個人的に思っていたことで全体に共有していなかった)
そのため後輩が納得行くまで練習に付き合う時もあった
7月末に行われた万博ナイター
1500m4:46.47(中学ベスト更新)
少しずつ記録を伸ばしていったところでまた夏合宿の時期がやってくる
今年も兵庫県鉢伏高原での3泊4日の合同合宿だ
練習内容は去年とほとんど変わらない
思っていたことはただ1つ去年のリベンジだ
当時の日誌が残っていたので全貌を公開する
1日目 午後
アップ1.5km 1往復 (3.0km) 14:34
本練 1.5km 3往復 (9km) 1km最高4:30/km
13:35 13:14 13:15
流し100m×10
2日目 午前 30km
片道15km 集団走 1:12:12
折り返し 15km 競走 1:31:41 総合92位
トップタイム 49:44
2日目 午後
1kmクロカン
アップ1周 本練7周(7km)
アップ 5:19
7km 4:57 4:59 5:12 5:09 4:58 4:53 4:50
流し100m×5
3日目 午前
8km(下り)集団走 47:22
8km(上り)競走 53:21 総合54位
トップタイム 41:11
3日目 午後
補強運動
腹筋系 手押し車 坂ダッシュ
4日目 午前 2kmTT 9:35 総合37位
トップタイム 8:14
2日目の帰りの15kmTTの途中で足が痙攣してしまいどんどん順位が落ちていき後輩の女子部員に抜かれる寸前まで落ちた
この時は絶望しかなかったがリタイアせず完走
この雪辱を晴らすために3日目の8kmTT、4日目の2kmTTでは総合順位を上げ、最高学年としての意地を見せてなんとか合宿を乗り切った
今年も厳しい夏を乗り越えてまた府大会の予選の時期が近づいてきた
3年生が出場できる種目は3000mだった
3000mは練習くらいでしか走ったことななく持ちタイムももちろんなかった
中河内秋季大会(府大会予選)
3000mは1発決勝
結果は10:30.71(中学ベスト更新)7位で府大会出場が決定した
2年連続で府大会に出場することができたのである
そして大阪府総体の日がやってきた
同じ組には自己ベスト8分台を持ち全中標準を突破している選手や9分1桁で走る選手が数名いるとてつもない組であった
この表情からも分かるように過去最高レベルに緊張し自信などは一切なくとにかく不安でしかなかった
この状況で自己ベストを出せるわけはなく結果は
3000m11:02.03 24人中23位 予選落ち
またもや最下位争い 記録も最悪だった
後半垂れていく私がとにかく情けなかったし後輩にも同期にもこんな姿は見せたくなかった
中学最後の中河内駅伝(府駅伝予選)では、初めて1区という重大な役目を任された
詳しい結果までは覚えていないが去年よりも順位が良く私自信少し悔いは残るが納得の行く走りをすることができた
しかしチームとしてのレベルは同じ地区の中学には到底及ばず大阪府中学駅伝に出場するという夢は3年間叶わなかった
秋以降は1500mや3000mに出場する機会が減り主に800mに出場していた
シーズンの後半に行われた東大阪市総体
800mに出場し無事に予選突破
決勝でラストまでもつれて結局競り負け
3位と1秒差なくて初の表彰台を逃して過去1で悔しかった
引退間際には800mに出場し2:18:00〜2:19.00前後(中学ベスト)と自身初の2:20.00切りを達成した
中学1年生で陸上競技のことを何一つわからず入部した私がここまで成長できた理由
それは先輩に追いつきたいと貪欲に練習に取り組んだ結果であると私は思う
こうして悔しさと私自身の未熟さに気付いた中学陸上が終了した
果たして高校では、陸上競技を続けただろうか
続編に続く？？
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