見出し画像

自分ではできないけどあえて言いたい。ワクチンは薬剤師がプライドを持って解説しろ!

こんにちは。

乱暴なタイトルですみません。
でも最近というか、前から感じていたことを書いておこうと思います。

2年に及ぶコロナ禍出口目標は、当たり前ですが対抗策が明確になることだと思っています。
それに関して、治療を目的とする”治療薬”、免疫を付け重症化を防ぐことを目的とする”ワクチン”が期待されています。

多くの場合は医者が解説…

しかし”治療薬”、”ワクチン”に関する情報が、メディアを見ていてもほぼ『医者』が解説しています。

日本の医療体系として仕方が無いのか…という側面もあります。
欧米のチーム医療における医師は、チームの一員(よくてもリーダー、エース)であるのに対し、日本の医療は医師が監督です。チームメイトから進言はできますが、最終判断は監督がします。

特徴的なのが薬剤師の”処方権”

アメリカでは医師が診断をします。その結果を持って薬剤師のところに行き、適切な薬を処方してもらう形式です。
人体は人体のプロ、薬は薬のプロにもらうのが当たり前です。

日本は医師が決めた処方箋を、薬局でそのとおりに出すだけです。もちろん通常と違う使い方の場合は、機敏に察知し医者に確認します。それでも医師の判断がある場合はそれに従うのが常です。

薬剤師の悪い面

”疑義照会”で医師に確認した。
薬剤師としての役割を果たした。
ここで終わってしまうことは少なくないと思います。

私は臨床の現場に出てないので、『勝手なことばかり言うな』と思われますがあえて勝手なことを言うと

”最終的な責任は医師の判断”に甘んじていてる状況に、やっぱり寂しく思ってしまうのです。

医師が求めること・国民が求めること

この状況を医師はどうのように思っているのでしょう。

監督として、チームメイトの薬剤師はすっこんでろ!と思っているのでしょうか。

国民はどう思うのでしょうか。頭のいい医師が言ったことは絶対で、薬局で薬を配ってるだけの薬剤師はすっこんでろ!と思っているのでしょうか。

実際そうかも知れません。
だからこそメディアは医師をテレビに呼び、
薬剤師側も面倒臭い作業から避けるのかもしれません。
国民も望んでいないのかもしれません。

薬剤師の意味は?

僕が思う薬剤師の意味は、『薬のプロ』たる立場だと思っています。
体調、病気の管理は当然医師の仕事です。他に役割はいません。治療に関わる部分であれば、薬に関して医師から説明することも大切ですが、

濃厚接触を避ける換気・衛生対策
ワクチンに対する不安、疑問など

環境衛生や薬そのものに関する指導には、薬剤師が先頭に立って活躍すべきだと思っています。

医師には疎まれ、国民にも期待されていないかもしれませんが、それでも『薬のプロ』として声を上げるには、いま以外にチャンスは無いと思います。

具体的にしてほしいこと

・治療薬の展望

 以前から”治療薬”の開発も進んでいると思いますが、根本的に解決できるものは未だ現れていません。

・そもそもウイルス感染による”風邪”の範囲でもあること
・ウイルス自体は高頻度で変異、耐性を獲得する
以上の点から、そもそも根治は難しい対象とえ、既存の風邪薬も”対症的”であるといえます。

感染したウイルスの増殖をおさえたり、発生した炎症を抑えたりなど、治験が進んでいる医薬品も重症例に対する効果があるかどうかの作業が進められています。

治験の進行具合、他国での承認状況など、薬剤師として説明できる部分は多数あると思っています。

・ワクチンの展望・誤解の解消

摂取にあたって多数の疑問、誤解があります。ワクチンという”モノ”に対する説明は薬剤師がしてほしいです。
だって薬のプロなんだから。

僕にはできないって最低の逃げ

言いたい放題行って僕にはできないって、一番最低です。自身が無いわけじゃない。ほんとはあります、薬剤師だから。

 でも現場で研鑽を積んでいるわけではないので簡単なことは言えません。
しかし、僕以上のエキスパートなんて日本中にゴロゴロいます。身近な薬剤師さん、病院の薬剤師さんは遥かにエキスパートなのです。

医師は専門性を極めることが重要ですが、薬剤師は万能に全ての領域の薬を知っています。それこそが薬のプロたる所以です。だからこそ、薬の話題に関しては誰にも負けてほしくないのです。

誰か救世主のような先生、現れてくれないでしょうか。