アフガンタバコ

1990年1月後半、わたしは、パキスタンのイスラマバードにいた。長い大学生の春休みシルクロード横断の旅に来ていたのである。

この旅では別のサイトに書いたとおり https://storys.jp/story/2286

いろいろな経験をしてきたが、今回のアメリカのアフガン撤退を聞いて、アフガンタバコのことを思い出した。

当時のアフガニスタンは、ソ連(笑)撤退したものの、相変わらず混乱が続いていたのだが、なぜかパキスタン国内の露店では メイドインアフガニスタンのマルボロが出回っていたのである。私は、当時、イスラム圏では、髭を生やし、タバコを挨拶がわりにあげると大人してみなされると知って、高級品であるマルボロを1カートン買い道中で配りあるいた。

もちろん偽物なのかもしれないが、当時はインターネットもなく、なぜメイドインアフガンのマルボロが出回っているのかは知るよしもなかった。

ただ、パキスタン国内では、アフガン難民が路上で散見されパキスタンとアフガニスタンが繋がっていることがなんとなく理解できた。

もちろんイランとも繋がっていて、わたしは陸路でボーダーを越え、パキスタンからイランに入国したのだ。

中央アジアの一帯は昔から交易が盛んで、国として機能不全におちいっているアフガンでなぜみんな生活しているかというと、政府のインフラ整備力はないのの、個人が必要なものは、交易で手に入るからである。

麻薬の栽培なども行っているし、謎のアフガンタバコの工場もあるし。。。

ちなみに、パキスタン、イランはガチのイスラム国家だから、酒類はほとんど入手不可だし、代わりに麻薬を嗜む方をみかけたことがあります。*世界有数のけしの産地とのこと。

https://openjicareport.jica.go.jp/pdf/11969177_01.pdf

交易をすれば、家電や化学繊維なども手に入るし、食料品の生産は昔ながらの方法でも作れるし。だから、戦乱が続いてもなんとか生活している。

ただ、貧困がテロに結びつくから経済援助して。。。という努力は実を結ぶことなく、今回の政権転覆につながった。

多民族、多宗教(宗派)、多言語の国がどうしたら平和で発展できるようになるのか? 投資と教育と産業育成しか思いつかないのだが、忘れないで今後の課題としよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?