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嫌われものの上司が表彰された話

こんばんは。またまた過去の話です。どうやら僕は過去の話が好きみたいなので、その辺りはもう諦めて下さい(笑)

ただね、その過去から何を学んだか?そして皆さんに何か学びを与えられないかなあ?ということは意識して書いているつもりですので、クスッと笑ってもらえればそれでも良いし、学びを1つでも持ち帰って頂ければこの上なく嬉しいです。

さて早速エピソードから書いていきます。

昔々…僕が20代だった頃の僕の上司Cさんは、女性の方だったのですが、過去何があったのかは詳しく知りませんが、社内では結構な嫌われものでした。

なのでその人からのお願いは誰もまともに聞いてくれないし、やってくれない…。立場上、他の部署に色々お願いしながら仕事を回していかなければならない役割だったので最初は困っていたことでしょう。

唯一お願いを聞いてくれるのは、新しく雇ったばかりの若い部下のAさんとBさんでした。

そこで上司Cさんは、部下である、AさんとBさんだけは大事にしました。

そして他の部署に何かをお願いしにいくときは、AさんとBさんを伝書鳩のようにパタパタと飛ばしました🕊

Aさんの性格は年上の男性に好感を持たれやすい、ホスピタリティのある癒し系のいつもニコニコしている、それでいて年上の男性が好みやすい、いじりやすいタイプの方だったのです。多少ドジなところもありましたが、周囲の年上の男性はそんなAさんを、にこやかに見守り「にくめないやつだなあ(笑)」と可愛がり色々フォローしたり、時にAさんのお願いを聞いてくれたりし、結果的にCさんの仕事をうまく回るお手伝いをしてくれたのです。

一方でBさんは年上の男性からはそこまで好かれませんでしたが、優しくて丁寧な物腰、時に甘~い言葉も臆面もなくその口から発し、気遣いもできて、年上の女性に好かれやすいタイプの方だったのです。ちょっとキザな感じではありましたが(笑)更に女性の素敵な部分を一瞬で見抜き「○○さんのここ素敵です。そういうところ僕好きですよ!」とストレートに言っちゃうような、ちょっと天然も入っているような子でした。

上司のCさんは、自分が当時そこそこ嫌われているという事実をしっかりと自覚し受け止めた上で、自分の弱点を克服したり、無理に強みに変えようとはしなかったのです。

代わりに「誰が何が得意か?」を見抜く素質に優れていたのです。

Cさんの飛ばした伝書鳩のAさんとBさんは、その年何度も色んな人のところへ行き、色んな人にお仕事のお願いをしにいきました。時に年上男性から好かれる傾向があったAさんが年上の女性のところへ行くこともあり、その逆(Bさんが年上の男性)のところへ飛ばされることもありましたが、次々と仕事の成果が生まれました🕊

そんな感じで社内で2匹の鳩が飛び回り(Cさんの鵜飼いの鵜とも表現できるかもしれないです)、あっという間に1年が経ち、Cさんが抱えていた仕事の成果はどんどん積み重なり、結果的に大きな成果に結び付きました。Cさん自体はまだ嫌われもののままでしたが…仕事に対して大きな成果を出したCさんは、社内のとても大きな賞を受賞しました。

今回は比較的シンプルにまとめたつもりですが、ここまででも1000文字。ツイッターでは書ききれない内容でしたので、Noteに書いてみました。

ここからどんな教訓が読み取れるかは読み手の方次第だと思うので、あえて今回は書きません。


さて、ここまで読んでお気付きの方はおりますでしょうか?

僕はCさんの部下だったと冒頭で書きました。そして上司Cさん以外の主要登場人物は、その部下である、Aさんと、Bさんだけでした。

僕はどこにいたのでしょうか?

いいえ、僕はただの傍観者であり観察者です…。昔の話なので覚えていないことも多いのです。ただただ、過去を傍観と観察するのみの者であります。

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