24年6月9日付『みなとニュース』(言葉は違えど、思いは1つ/政治の責任の果たし方、とは)
みなと隆介の近況:言葉は違えども、思いは1つ
6月1日から2日かけて、22時間だけ韓国へ行ってきました。6月1日にソウルで開催された第25回ソウルクィアパレードに参加するためです。初めての参加でしたが、ソウルの目抜き通りの片側5車線ほどを使っての様々なブースやステージに主催者発表で15万人が参加し、パレードにも数千人が参加する様子は壮観そのものでした。
LGBT(性的少数者)への視線が日本以上に厳しいと言われる韓国ですのでパレードの沿道には保守派による「同性愛は罪」などのプラカードも見られましたが、好意的に手を振ってくださる方も多く、また男性同士・女性同士などで手をつなぎながら参加する大勢の当事者を見て、私も勇気づけられ、また言葉は違えどもこの人たちと思いを共有しているなと思えました。
この日は、会場近くにイスラエル大使館がある関係で、ガザでの虐殺に対するLGBT当事者やアライ(LGBTへの連帯を表明する人々)による抗議集会も行われていました。イスラエルはLGBTに寛容な国と言われていますが、だからといって何の罪もない女性や子どもたちを虐殺することの罪は決して相殺されません。LGBT当事者として、厳しく抗議をしたい、虐げられている方々と連帯したい、その思いが強く伝わる集会でした。 ガザ・パレスチナへの抑圧を止めるための行動は世界各地で起きています。私、みなと隆介も、心を痛めるすべての方々と協力して、淀川区でも行動を続けます。
*ソウルで撮影した動画メッセージはこちらのリンクよりどうぞ
https://youtu.be/nISvPVRhH40?si=jfbY03zSqkqoNuf_
みなと隆介の視点:政治の責任の果たし方、とは
夢洲の万博会場での、メタンガスによる爆発事故に関する報道が増えてきました。万博協会が「メタンガスの心配なし」としていた場所でのガス発生も新たに発表され、不安の声が高まっています。
大阪府内や近隣各県の小学生や中学生を万博に招待する事業も進められていますが、こんな危険なところに子どもたちを連れていっていいのか、という当たり前の批判も出されています。もちろん、子どもたちだけではなく、そもそも大勢の方が訪れる万博の会場にふさわしくないことは明瞭です。
万博の開幕まで、約10か月となりました。私の周囲にも、万博の機運醸成や成功にとご尽力されている方々が大勢います。その方々には何の責任もないので本当に心苦しく思いつつも、メタンガスの問題、災害時の対応、朝夕の交通の混雑の激化、埋められている有害物質、地番沈下、工事遅れなど、様々な問題を考えれば、やはり中止を訴え続けることこそ政治の責任だと考えています。
この事態に至ったのはなぜかといえば、カジノのためのインフラ整備と一体化しようと夢洲案を持ち出した維新の会の責任は非常に重大です。もちろん、万博を推進してきた自民党公明党の責任も重大です。不測の事態が起きれば「できるだけ努力したのですが」では済みません。
推進してきた政治勢力が万博中止の決断を下すことこそ、あるべき責任の果たし方だと訴え続けます。