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road to ONE 3rd 青木真也RIZIN電撃参戦へ 総括

【芸術的なオチとストロー級内藤のび太の死闘】
9月10日渋谷O-EASTで行われた同大会。
第1試合からKOと、終わりまで各試合大きくスイングし最後は青木節で締めるという
ONEらしい最高の興行であった。
「これが無料で見れるのかい!」と改めて感じざるをえないし、ABEMAと総括Pの北野氏へ感謝申し上げたい。
Paraviで半沢直樹を見返している人はすぐに解約してABEMAビデオに課金しよう。
もちろん潤沢な資金と長期計画をもとにサイバーエージェントが運営しているABEMAなのだから無料でも安心してみていられるものの、気持ちの反映と更なる発展への少なからずの寄与になればいいのだから。
ABEMAには面白いドラマがないよとか聞こえてきそうだが、まぁこれには異論はない(笑)
化け物コンテンツもあればどうしようもないバラエティーがあるというのも味である。
半沢直樹と同じくらい面白いと噂の「M 愛すべきひとがいて」も全話見れるよ!
余談はこれにくらいにして興行を振り返りたい。

猿田洋祐VS内藤のび太 死闘

1R終盤に解説の高橋選手が「これは5Rにするべきでしたね。時間が足らなすぎる」
といっていたが、まさにその通りと戦いとなった。
双方の意地と実力が存分に発揮された試合だったように思う。
結果はユナニマス判定で猿田を支持したが、5Rあれば内藤に振れていてもおかしくなかった。そう感じさせるほどに内藤のプレッシャーと気持ちが強かった。
あまり内藤の試合を見たことがなかったのでここまでスリルある試合をするのだと感心した。
組みでは互角、レスリングとキープは内藤、打撃は猿田という大雑把な筆者の評価だが
打撃も内藤のが3R伸びてきていた。結果は手数とダメージが起因したということだろう。
(UFCであればキープの部分の加点の大きさからスプリットくらいにわれてもおかしくなかったか。なんとも採点の妙というのは大きいものだ)
スピード感もあったし、際の攻防、双方の気持ちから見るに同大会のファイトオブザナイトといって差し支えないだろう。
解説の和田選手も終了後言っていたが、ダイレクトリマッチを見たい。
ジョシュアパシオへの挑戦ももちろん見たいが、猿田洋祐VS内藤のび太2の方が見たいと思う。なんなら10月シンガポール大会で。もちろん5Rで。

青木真也 圧倒的な強さと存在感

江藤公洋になにもさせなかった。完封劇。見事でした。素人にみてどうしたらあれだけ簡単に距離を潰せるのか、そしてTDできるのかを知りたいと思わされるくらいであった。ディフェンス一辺倒になってしまった江藤のローパフォーマンスもあり、試合の大半は青木のキープで終わってしまったが青木は自分の仕事を全うしたといっていいだろう。勝つという絶対的使命の中で相手の出方次第で無理に獲りいかずにキープに徹した青木はやはり勝負師だったし、そういえば桜庭戦もこんな感じだったなあと思った次第。そしておなじみのマイクでは青木節がさく裂。後日談では「パフォーマンスの一環」と表現し、本気度の度合いについては抽象的になってしまったがほんとにRIZIN出撃があるのであればこんなに楽しいことはない。青木VS未来。決定の報があるのであればそこからの青木劇場に是非期待したい。

キック、ムエタイ、ストロー級から準重量級まで。ONEが魅せた興行の幅

RIZINと違い、各階級で高いパフォーマンスを魅せてくれるのも面白い。
ウェルター級の手塚選手も圧巻だったし、朝陽選手のムエタイスキルも素晴らしかった。
バンダムでも万全の今成対策に徹した根津選手はお見事。
(→これはしいていうなら根津はもう半歩攻めた試合が見たかったのが本音。曽根選手の足を粉砕したローキックは今成にも確かに効いていた。最初から判定狙いで、遠い距離で近くでは絶対打ち合わずにローキック主体。勝つのが目的であればこのうえない戦法で、勝ちこそすべてという主題のもとでは大いに根津選手を称えるべきではある。
まぁただ沸かせていたのは今成のレッグタックルとノーガード等で、根津は戦いには勝ったが勝負には負けた感も少し残り、なんともいえないところだ。)

各方面から賞賛の声がやまないroad to ONE 3rd。
シンガポール大会に向けて各選手のモチベーションもあがったはず。
熱い対戦カード決定の報を待ちたい。

PS:
高橋選手と和田選手の解説良かった。
技術的だけではなく、途中ラウンドガール紹介のくだりで和田選手がしっかり流れを回収していたし、高橋選手は冒頭からボケて笑いを誘うシーンも多く見られた。
両選手のONEでの活躍も期待したいところ。あと松井珠理奈はほんとに最高すぎで今後も女神ポジで頼みたいのだが、青木のことがあんま好きではないのか?ONE代表の青木なのだからもう少し彼の意図をくんでいかないとダメと、青木戦後の表情と謎の江藤擁護のコメントを聞いて感じた。この青木のエンターテインメントを受け入れられないのであれば、疑いたくはないが「君の笑顔とONE愛は本当か?」と言いたくなる。画面にうつる屈託ない挙動がビジネスだなんて誰も信じたくないですよ。

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