コンサルを卒業してStripeに転職しました!(part 1/2)

はじめまして。@Ryuといいます。約2年半働いたコンサルを退職し、8月からStripeというアメリカのスタートアップの東京オフィスにジョインしました。節目として、またスタートアップのいろいろな人と関わっっていくための自己紹介として、コンサル以前含めこれまでの経験を振り返ってみたいと思います。Part 1は退職エントリ、Part 2は入社エントリという位置づけです。就活や転職など将来のキャリアを考えている人にも何かの参考になれば幸いです!どうぞよろしくおねがいします!

視野を広げようと途上国やスタートアップでインターンした学生時代

20歳過ぎまで特に何も考えず大学生活を送っていました。サークルとバイトはしてましたが、熱く何かに打ち込むこともなく、ただ周りと合わせて過ごしてました。しかし、就活をきっかけに自分の将来を考えたときに「このままなんとなく生きるのはイヤだ」と思い、就活をやめ興味のあった国際開発学を学ぶため国際大学大学院へ進みました。そして大学卒業から大学院が始まるまでの期間にバングラデシュのグラミン銀行で1カ月インターンシップをしました。(グラミン銀行は貧困者向けに融資を行うマイクロファイナンス機関。)インターンといっても仕事をするというより、グラミン銀行の業務体験と言ったほうが正確で、マイクロファイナンスや歴史、グラミングループについての座学と、支店のある村に滞在して現場業務を見ることがメインでした。

このインターンには、経済・金融が人々の生活の役に立つとはどういうことか、この目で見たいという思いから参加しました。しかし、当時は英語が全然できなくて座学は半分も理解できなかったし(グラミン銀行の人は英語上手)、体に合わないものを食べたのか高熱が出るしなど、精神的にも体力的にもキツくて1/3くらいは宿泊先で寝てたような気がしますw しかしグラミンの融資で子供を学校に通わせられるようになった人、新しい農機具を購入できるようになった人などの話を聞けたことはとても貴重な経験でした。

画像1

滞在したダッカ外れの村の子どもたち

その後、大学院1年修了後の夏休みにPaidyというFintechスタートアップで2カ月半くらいインターンをしました。昨年大きな資金調達がありましたが、当時オフィスには20人くらい、そのうち学生インターンが5人くらいで、まさにスタートアップという雰囲気だったのを覚えています。PaidyはたまたまWantedlyで見つけ、募集要項が英語で、社風もグローバル、また当時Fintechという言葉が少しづつ流行ってきていたこともありおもしろそう!と思い応募しました。

諸事情によりインターン採用時とポジションが変わり、受け入れ体制がほぼない中でのスタートでした。インターン開始当初は何をすればよいか全くわからず、何も貢献できていませんでした。しかし、それではインターンの意味がない!と、部署・チーム関係なくいろいろな人に自分にできそうな仕事はないか聞き、忙しい中業務を分けてもらい、SNSのコンテンツマーケティング、カスタマーサポート、展示会出展の運営などいろいろな仕事をやらせてもらいました。Paidyのインターンでは英語とか、Fintechとか、スタートアップとかとても楽しく貴重な経験でしたが、仕事は待つものではなく作るものということに気づけたことが何よりも大きい学びになりました。

画像4

https://unsplash.com/photos/IuLgi9PWETU

空回りの連続だったけどいろいろな人に支えられた新卒時代

大学院の就活ではボストンキャリアフォーラムに行き、そこでデジタルガレージとのご縁があり新卒として入社しました。ちょうど東証一部への市場変更があり、大企業でありながらTwitterの日本展開など国内外のスタートアップとの実績も多く、いろいろなビジネスと関われると思いました。

しかし配属は希望とは異なり、決済事業のベリトランスへ出向することになりました。配属が決まった瞬間は落ち込みましたが、石の上にも三年という気持ちで切り替えて頑張りました。しかし思い描いていた新社会人像とのギャップに変に焦りを感じ、今思い出すと恥ずかしいくらいいつも肩に力が入っていたような気がしますw そんな自分でしたが社内外のみなさんに暖かく支えていただき、企画系の部署で新規事業、プロジェクト管理、オペレーション改善など幅広い業務を経験させていただきました。

しかし社会人としていろいろな方々とお会いするうちに、もっといろいろな業界のビジネスに関わりたいという思いが強くなり、結局約一年ほどで新卒入社した会社は卒業することにしました。

画像3

https://unsplash.com/photos/xu2WYJek5AI

鍛えられて自信がついたコンサル時代

転職活動では学生のときから興味のあったコンサルティング業界に絞って活動し、結果第二新卒としてKPMGコンサルティングに入社しました。KPMGコンサルティングは監査法人系のいわゆる総合系コンサルファームです。様々なプロジェクトに関わるチャンスに恵まれ、いろいろな業界を対象に戦略・データ分析・機械学習・開発など幅広い経験を積むことができました。また入社時のタイトルは一番下のビジネスアナリストでしたが、大変ありがたいことによい評価を重ね、退職までの2年半のうちに2つ昇格しシニアコンサルタントまで上がることができました。

しかし大変な時期もたくさんありました。入社前からロジカルシンキングや資料作成など、コンサル関連の本を読んではいましたが、実際に仕事をするとなると全くの別物… Excelの関数やショートカットキーを知らなかったり、PowerPointで資料をきれいに作る方法を知らなかったりなど、テクニックについての力不足ももちろんありましたが、それ以上に「なぜ」を深く掘り下げること、構造的に考えを整理することといった思考力が圧倒的に足りないと痛感しました。これについては、資料作成→上司レビュー→修正→上司レビュー→修正…ということを繰り返すうちに、段々と身についてきたのかなと思います。見放さずに鍛えてくださったに方々には感謝しかないです。(ちなみに、Excel・PowerPointのテクニックは熊野整さんこちらこちらの本にお世話になりました。)

画像3

https://unsplash.com/photos/PhYq704ffdA

スタートアップへの憧れを現実にするため2度めの転職

そしてコンサル3年目にシニアコンサルタントへの昇格が決まり自信もついてきたところで、2度目の転職活動をはじめました。もし、このまま順調にコンサルで成果を出せば、マネージャーとしてクライアント開拓やプロジェクトの全体管理などに関わっていくこともできたかもしれません。しかし今後のキャリアを考えたとき、それは自分のやりたいことではありませんでした。

20歳まで普通に生きてきたことの反動かもしれませんが、起業家・スタートアップというものにずっと憧れていました。何かきっかけをつかもうと、StartupWeekendやスタートアップ関連のミートアップに参加したり、G's Academyのコーディングブートキャンプに参加したこともあります。ただ起業するアイデアやパッションもなく、スタートアップで働くには能力不足と感じていたため、すぐには行動に移しませんでした。しかし社会人4年目にしてやっとスキル面・精神面で自信を感じられるようになり、スタートアップに絞って転職活動をはじめました。(Part 2へ続きます)

@Ryu

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?