全体最適と部分最適のジレンマ

マネジメント関連の勉強をしていて、全体最適と部分最適についての話が登場してきたのでちょっとだけnoteに書いてみる。


全体最適と部分最適とは

全体最適とは、一部を見てそこだけを最適化させるのではなく、全体的に見て、一部がマイナスになっても全体的にプラスになるように最適化させるという意味。

逆に部分最適とは、全体的に見るとマイナスになるかもしれないが、ある一部分のみは最適化させてプラスの働きをさせるようにするというイメージ。


企業にとって

これを「会社」で考えると、会社にとっては全体最適させることが大事。

一部の部署を部分最適させて効率化できても、会社として利益が減ると意味がない。


社員にとって

会社内の「社員」という立場から見るとどうだろう。

例えば社員がある部署に所属していたとして、そこの部署で働くのが嫌で異動したいとする。

確かにその一社員にとってみれば部署異動した方がモチベーションが上がるから、社員は満足するだろう。

でも企業側はどうだろうか。

企業側はその社員が異動したことによって企業自体はマイナスになるかもしれない。


その異動は許されるか

果たして上述した社員は異動できるだろうか。

勿論色んな条件があって一概にこうなるとは言えないが、多分厳しい。

ここで、

「いや異動の可能性もあるだろ!」

という人もいるが後述するので一旦待ってほしい。


会社の状況で考えてみる

もし会社の成長が上向きの場合、会社の上の人たちは「社員は最適化されている」と考えるだろう(これもあらゆる条件を抜いて単純に会社と社員のみを考えた場合)。

社員が最適化されているのであれば、社員は異動させる必要がない。むしろ社員を異動させることによるリスクの方が高くなる可能性だってある。

そうなった時、上述した社員は異動できないだろう。


また会社の成長が下向きの場合、会社の上の人たちは「保守的な」考えに至るだろう。

あまり下手に動けない、できるだけキャッシュを減らさないようにしていくはず。

そんな状況で、社員の異動を許すだろうか。それこそその異動がマイナスに働くかもしれない。

結果、異動は厳しくなるだろう。


じゃあ一社員はどうしたらいい

俺この部署行きたい、私あの部署で働きたいと皆願望があるだろう。

でも上のような理由から何もせずに異動するのは難しい。

では何をすればいいか。

行きたい部署で働ける能力を身に着ける、だ。

それに関しての勉強をして能力を付けて、その上で部署の異動がしたいとアピールする。

考えれば当たり前だが、それが出来ていない人が多いのではないかと感じる(社会人の一日の平均勉強時間を見れば分かるが)。


企業は企業にとってプラスになることをする。要するに全体最適を目指す。

だから社員は部分最適してくれるよう頼むのではなく、全体最適に貢献できるような人材になる必要がある。

そんな人材になった時に自分の願望が叶うはず...。


自分の話

自分は学生の時に勉強している分野の興味が薄れてきて、違う分野で就職したいと思っていた。でも卒業間近で違う分野に関しての知識も経験もなかった。

結局、違う分野に就くのは諦めて自分の勉強してきた分野に関しての企業に就職した(諸々あったが、それに関してはまた別の記事で書くかもしれない)。

やっぱりその時にも思った。そりゃあ企業に取ってどっちがプラスかと言われれば、自分が専攻している分野での採用の方が絶対にプラスになる。

当たり前だけど、学生ながら「社会ってそういうもんだよなー」と思った。

で、2年後の今自分は違う分野に進もうとしている。

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