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【完結】「どうする家康」

ちょっと今更感ありますが、2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」を完走しての感想をX (旧Twitter)にまとめてたので、note向けにちょっと修正してのっけます。



#どうする家康 最終回をみた。とりあえず全48回観終わっての所感。
何回か書いていることの繰り返しにもなるが。

総評。色々とつっこみどころがあるのはわかるが、よくやった。
個人的には「普通に面白かった」。これまで途中離脱する大河は山ほどあったし、最後まで観たよ、ということは面白かったのだと思う。松本潤が家康っぽくない、軽い、とか知らんがな。最初こそ「大丈夫かこいつ」と心配になったが、数多の苦難を乗り越えて人は大人になる。家康の成長譚。泣き虫小便垂れの白兎は戦国をサバイブする虎になり、泰平の世をつくり、そして最後は白兎に戻った。最終回の竹千代(家光)のヘタウマ兎とか、歴史好きにはクスリとさせられるエピソードもよし。

前半の「三河家臣団とのわいのわいの」「瀬名のお花畑理想論」が長かったとは書いていたが、最終回でちゃんと回収したのかなと思う。あのラストを描きたかったのなら、「築山殿事件」までが長すぎても致し方なかったのか。とはいえ、後半はあと10回欲しかった

演者は善し悪しにムラがあったように思える。特に良かったのは豊臣秀吉、石田三成、本多正信、酒井忠次、石川数正、茶々、今川氏真あたりか。徳川勢にはちょっときついなあと思う人もいた。誰とは言わないが。あと、松本潤の家康が悪いとは思わない。素晴らしいとも思わなかったが。

特に良くないと感じた点。登場人物がその死に言及されずにいつの間にか表舞台から消えている、公式相関図ではグレーアウトしている、というのがあまりにも多すぎた。去年の鎌倉殿、毎回重要人物が消えてその死にざまもしっかりと描かれていたのでその反動もあろうか。

四天王なのに「あいつも死んだ」と台詞ですまされた井伊直政。ちょろっと登場していつの間にかフェイドアウト、史実では亡くなっている家康次男・結城秀康。1611年に亡くなってるけどスルーされた平岩親吉。いつの間にか消えた服部半蔵。豊臣方に出奔するも、その最期は描かれない石川数正。

このあたりの「拾いきれなかった登場人物の死」も、あと10回、いや5回だけでも話数があれば回収できたのではなかっただろうか。特に後半は駆け足だったのでその余裕が無かったように思う。伊達政宗だって出せただろうね。

まとめると、中途半端に終わってしまった部分も多いが、目をつむればおおむね面白かったです。ダメな人は最初からダメだというのはわかる(12月までずっと文句垂れているしつこい人が多かったように思う)。

追記。千姫に救いがなさすぎてこの後の人生ハードモードすぎる、ってなった。演技は良かった。

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