さよなら青春時代 (本文・上)
なんだか仕組まれたような匂いさえする伝染病が世界的に流行して、何万人もの人々が亡くなっている。ライヴハウスや映画館は光を失い、ひとびとの笑顔はマスクの向こうに消えて、この国の総理大臣は狂っている。
そんな2020年。一種の戦争状態のような、2020年。僕は本厄である。
序文にて記したように、けじめというか纏めというか。大袈裟に言えば青春時代への決別というか。とても私的なことだけど、思いは確りと綴っていかねば先に進めないような気がしたのだ。
愛し抜いた仕事をやめたよ200