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10/14 ABCラジオ浦川泰幸の健康道場プラス 隆祥館書店店主 二村知子の今週の一冊は、元朝日新聞記者の川名紀美さんが書かれた『女も戦争を担った ~昭和の証言~』をご紹介しました。

この本は、1982年、に刊行されました。40年以上も経って再び世に出ることになったのです。

41年前の戦争では、ともすれば被害者として語られることの多い女性たちですが、戦時下をどのように過ごし、戦争とどうかかわったのか、川名さんが、各地を訪ね歩いて1冊の本にされました。

そのころの政治と社会の雰囲気に危ういものを感じておられたからです。でも、いまの日本は40年前よりもっと危ういと感じています。と仰ってました。

第1章は、俳優の三國連太郎さんに取材、徴兵を逃れて逃亡の旅に出た息子を憲兵に密告した母親、その他の章には、豆兵士づくりに勤しんだ元教師、国防婦人会幹部として活動することに生きがいを見出した女性たち。彼女らの証言からも学ぶことは多いはずです。

私も一読してまったくその警句が色あせていない、それどころか、まるで危険な時代が再び来ることを予見されていたように思いました。

『女も戦争を担った ~昭和の証言~』河出書房新社

最近、国会で、防衛費増額や、入管法改悪など、充分な議論もされないうちに、どんどん閣議決定され、多数決で危険なことが決まっていっています。

あの田中角栄が、言っておられたそうです。「政治家の中枢に、たったひとりでも戦争体験者がいるうちは、平和を保てる。しかし、戦争体験者が、一人もいなくなった時は危険だ」と。

戦争は、始まってしまったら止められません。

戦争を知らない世代が、今こそ知るべきことだと感じてご紹介しました。

ご紹介させていただきました本は、隆祥館書店のオンラインショップ、もしくは店頭にてお買い求めいただけましたら幸いです。
宜しくお願い致します。

隆祥館書店 オンラインショップ ryushokan.omoi.todokeru@gmail.com
TEL 06-6768-1023

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