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2024年5月の記事一覧
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まいにち易経_0528【来るべき日のために……毎日の努力が未来の成功を創る】君子徳に進み業を修むるは、時に及ばんと欲するなり。[01乾為天/文言伝/第二節(人事)]
九四曰、或躍在淵。咎无、何謂也。子曰、上下无常、非爲邪也。進退无恆、非離羣也。君子進德脩業、欲及時也。故无咎。 九四の爻辞「あるいは躍りて淵に在り、咎なし」の意味について孔子は以下のように答えた。九四の龍は、高いところに上ったり、低いところに降りたりと、一定の位置にとどまらない。しかし、これは不正や悪事をするわけではなく、自分の仲間を見捨てたり、世の中を無視して勝手な行動をすることもない。君子は道徳を修養し、怠らず努力して時機を逃さないようにする。そのため過失なく、誰からも
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まいにち易経_0527【人の心の動きを観よ】天地感じて万物化生し、聖人人心を感ぜしめて、天下和平なり。その感ずるところを観て、天地万物の情見るべし。[31䷞澤山咸:彖伝]
彖曰。咸感也。柔上而剛下。二氣感應以相與。止而說。男下女。是以亨利貞。取女吉也。天地感而萬物化生。聖人感人心而天下和平。觀其所感。而天地萬物之情可見矣。 彖に曰く、咸は感なり。柔、上(かみ)にして剛、下(しも)なり。二気感応(かんのう)して以て相い与(くみ)す。止まって説ぶ。男女に下る。ここを以て亨る。貞しきに利あり、女を取るときは吉なり。天地感して万物化生す。聖人人心を感して、天下和平なり。その感するところを観て、天地万物の情見るべし。 ある企業の新人研修に招かれた老易学
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まいにち易経_0524【疑心、暗鬼を生ず】睽きて孤なり。豕の塗を負うを見、鬼を一車に載す。先にはこれが弧を張り、後にはこれが弧を説く。[38䷥火澤睽:上九]
上九。睽孤。見豕負塗。載鬼一車。先張之弧。後説之弧。匪冦婚媾。往遇雨則吉。 象曰。遇雨之吉。羣疑亡也。 上九は、睽いて孤なり。豕の塗を負おえるを見る。鬼を載すること一車。先にはこれが弧を張り、後にはこれが弧を説す。冦するにあらず婚媾せんとす。往きて雨に遇えば吉なり。象に曰く、雨に遇うの吉なるは、群疑亡ぶればなり。 火沢睽は、疑いや不信感がもたらす孤立と錯覚の危険性を教えています。 「睽きて孤なり」 背いて逃げ、孤立することを意味します。対立や不信感が原因で、人間関係が悪化し
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まいにち易経_0520【震えるほどの後悔~吉凶悔吝】悔吝を憂うるものは介に存し、震きて咎なきものは悔に存す。[繋辞上伝:第三章b]
憂悔吝者存乎介。震无咎者存乎悔。 悔吝を憂うるものは介に存し、震きて咎无きものは悔に存す。 卦爻辞における「吉凶」とは、事の善し悪し、つまり運勢の良し悪しを意味する。吉は順調で幸運を象徴し、凶は困難や不運を示す。古来より、人々はこの吉凶に一喜一憂し、自らの行動や決断に反映させてきた。 一方、「悔吝」は少々異なる概念。悔吝とは、道義的には必ずしも悪くはないが、時と位にそぐわない小さな過失を指す。例えば良心に照らせば問題ないが、社会的な状況や立場によっては誤解を招く行動というよ
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まいにち易経_0518【上昇の条件】柔、時を以て升り、巽にして順、剛中にして応ず。ここを以て大いに亨る。[46䷭地風升:彖伝]
彖曰。柔以時升。巽而順。剛中而應。是以大亨。 用見大人勿恤。有慶也。南征吉。志行也。 彖に曰く、柔(じゅう)、時を以て升(のぼ)り、巽(そん)にして順(じゅん)、剛中(ごうちゅう)にして応ず。ここを以て大いに亨る。 用て大人を見る恤(うれ)うるなかれは、慶(よろこ)びあるなり。南征して吉は、志し行なわるるなり。 ある企業の新人研修に招かれた老易学者が、未来のリーダーを担うポストZ世代の若者たちに向かって語る 皆さん、こんにちは。まず、『地風升』とはどのような意味を持つのか