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【つぶやき】買い物カゴの魔力に操られて。

買い物したなぁ!と、心の底から感じた日

 ここ2週間ほど、コンビニで買うチキンがおいしい。沁みすぎる。気づけば病みつきになっていて、{今日はいいよね、今日もいいよね}。常連客に思われていないか心配なくらい。たぶん顔を覚えられていて、こちらもレジ打ちをしてくれる定員さんが、毎回、同じだから覚えてしまった。同じ曜日ではないにしても、時間帯がだいたい同じなでけで、こんなにタイミングよく出くわすかねホント。7回は合っていると思う。
 先週、気分を変えて別のコンビニに行った。味変がしたかったのだろう。その日はなぜか、店に入るや否や手にしないものを持った。カゴだ。通路脇にひっそりとストックされている、あれ。朝の通勤でお昼を買いたかった。いつもはチキンひとつだけなので、両手では持ちきれないだろうと、カゴを手にしてしまったらしい。「おにぎり3つとペットボトルのお茶1本、ついでに朝食べる用のコロッケパンとチョコスティック6本入りにクリームパン」。心が空腹で満たされて気づいたらレジに。お会計をすませて、せっせと店を出る。車のシートに乗り込み、いざ食べようと袋の中身を見たその思瞬間。{買い物したなぁ!}
 コンビニの買い物で、本当に、心の底から感じたことは初めてで、こんなことってあるんだとすら思えた。後日その違和感が妙に気になって、もしやカゴのせいではと思い、調べた。ここでは詳しく書かないけれど、どうやら心理学的効果が働いていたらしい。コンビニに行くたびにカゴを持っていなくてホッとした。いくらお金を消費していたかと思うと……。ただ、たまにはこんな日に、こんな買い物をしてもいい。そんな日が好きになれそう。

文・画像 <竜星なつみ*>


店員さんへ
いつも親切に対応してくださり、どうもありがとうございます。このあいだレジ袋を1つ渡し忘れてたことに{あっ、失礼いたしました}と、やさしい雰囲気でおじぎをされている姿に、人間らしさを感じて、いいなぁって。こういう些細なやりとりには、小さいけれども生命力があると思いましたので、誠に勝手ながら、ここに書き留めさせていただきます。大切にします。



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