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リズムと拍子

約2ヶ月SNSから離れていました。
理由は、自分が自分から離れていってしまうような気がしたから。

SNSは確かに便利です。
様々な情報を得ることができるし、発信をすることで多くの方に知ってもらうこともできるし、交流も生まれる。
魅力は沢山ありますが、それ以上のデメリットを感じてしまい、距離を取ることにしました。

ぼくが感じたデメリットは、自分が侵食されていく感覚です。
SNSを眺めていると、それはもう沢山の、ほんとうに沢山の情報が流れ込んできます。
ぼくはそれによって自分本来の拍子が崩れるのを感じ、恐ろしくなったのです。
能楽師・安田登氏の著書『あわいの力』の中で、リズムと拍子の違いについてこんな記述があります。


すごく簡単にいうと、リズムというのは、今の時点で存在しない未来をあらかじめ決めてしまうことです。〜中略〜 対して、「今」を刻むのが拍子です。未来がどうなるかはわかりません。拍子は、そのときその場所にいる人の呼吸で決まります。

『あわいの力』

ぼくは、それぞれのSNSがもつリズムに自分が取り込まれて、そのリズム通りにステップを踏まされるような、そんな感覚に陥っていたのです。
自分の拍子を思い出せるまで離れよう。
そう決めて過ごしてきた2ヶ月でした。

そして、そろそろ再開しようと思っています。
なぜなら、自分の拍子を思い出したことで、いい感じの距離感を持って関わることができそうな気がしてきたからです。
また、「間」を用いてセッションをするイールダーとして、SNSとの関わり方はいい練習になる。とも思っています。

これから自分がどんな拍子を刻んでいくのか、楽しみです。


ごきげんラボ


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