見出し画像

罪深き美味しさ

深夜に食べるカップ麺が美味しい
そう相場が決まっている
好きな人と食べるカップ麺が美味しい
そう相場が決まっている
ならこの二つは等号で結べるのではないか
深夜に食べるカップ麺=好きな人と食べるカップ麺=美味しい
つまり深夜=好きな人
深夜が闇に僕を誘い 好きな人が恋に僕を誘う
忘れられない夜の匂いと忘れられない君の匂い
知らない間に光が差して知らない間に闇が覆う
戻れない闇の深さに足を奪われて 振り向かない長い髪に目を奪われて
どんどんどんどん底の見えない闇に引き摺り込まれていく
気づいたら昨日の星を覚えていない
気づいたら昨日の笑顔を思い出している
あれ?やっぱり一緒じゃないのかも

そう思いながら3分経った 180秒で僕のものになる
3年間進展しない冷めた恋を想いつつ
温かいカップ麺と唇が触れた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?