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中学生こそ探究だ!

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中学生の頃、「何を考え、何を頑張って、何を楽しみ」にしていただろう。みなさんは何をしていましたか?

自分の場合、ただガムシャラに、部活に明け暮れる日々。

だから、「何を学び得たか」と問われると…チームワーク?とか、漠然とした「青春」みたいなことしか言えない。

ただ、教員になって中学生らと接するようになって気づいた。

コイツら何でもできるじゃね〜か!!!

いやもう何でも吸収してしまう。ブラックホールのような生徒たち。

前任校の私立中高一貫校では、とても活発な生徒自主活動が行われていた。高校生たちは、修学旅行を高1の4月から準備し約2年の歳月をかけて実行していく。その渦中での体験を今、中学生にチャレンジさせてみたいと思った。

そこで、PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)を軸とした活動を導入していくこととし、「生徒の生徒による他者のための組織」をビルドした。

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現在までのPBLは以下(詳細は、別記事で)

◯宿泊研修実行委員会                              →中1での4月に行われる予定だったもので、コロナの影響で延期に…12月実施が見えてきたタイミングで、生徒たちに投げかけると約20名が挙手し、活動スタート! 保護者会にも実行委員長が登場し、プレゼン発表して保護者への情報共有もしっかりできました。しかし、実施後の生徒の感想では「先生にフォローしてもらった部分が多かったので、中2ではもっと自分たちでやりたい!」というコメントがありました。

現在、中2ですが、12月沖縄研修に向けて絶賛活動中です。       MicrosoftのTeamsを活用して生徒間の情報共有がしっかりできています!

アンネのバラプロジェクト

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アンネ・フランク(1929−1945)は、反ユダヤ主義の中、ドイツからオランダへ亡命したが、オランダでもユダヤ人狩りが行われ、隠れ家生活をする。この間に日記を綴っている。その後、強制収容所へ移送されて生活する。 衛生環境の悪さから、15歳という短命で命を落とすことになる。      その後、ベルギーで有名なバラ育種家により作出され、蕾から開花までの色の変化が、アンネの生涯と重なることから、父親のオット−・フランクの許可を得て、「アンネのバラ」とした。その後、父親のオット−から日本に10本寄贈される。だが、9本か枯死してしまう。

→このように「アンネのバラ」には平和的側面が大きく、教材としても有用だと考え、生徒たちが参集し、プロジェクトが発足。「このバラを使って、学校全体に平和学習を拡げたい」ということで、動画・ポスターをつくっているところ。

ODTプロジェクト(One-day Trip:日帰り)                  

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 ■ 福岡市周遊コース:鴻臚館・福岡タワー・福岡市博物館・NOBOLT

 ■ DC(デイキャンプ)コース:吉野ヶ里公園内BBQ

 ■ 科学コース:佐賀県立宇宙科学館(武雄市)

もともと、9コースの案を生徒が作成しており、それを学年全員の前で  「プレゼン大会」→投票→4コース という流れで絞った。       引率教員の関係で3コースになってしまったが、いよいよ実行!!      先方への予約アポイントも自分たちで電話がけ。            「先生、電話かけるの怖いです…」という生徒に、電話の掛け方をレクチャーした。今では立派に電話対応ができるようになった。       


つまり、教員は「黒子」

「生徒主体」というと聞こえも良いし、先生の負担が減って良いね〜と思われがちだけど、実際は逆。

不用意に口出しできない分、静観したり、密かなアドバイス、見えないフォローをする、いわば「黒子」に徹するのは、むしろ教員主導でやる行事よりも莫大なエネルギーが必要だ。


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