大学の学長と将棋を指したい

ボクは、小学四年生のときに将棋と出会った。

2個上の姉が祖父から将棋盤を買ってもらったのだが、彼女はすぐに興味をなくした。ので、ボクが譲り受けた。それから小学校、中学校で友達と指したり、校長先生などと対局した。ボクの指した一手に校長が「そう、きたか」と眼鏡を指であげて盤面を睨む。しかし、高校生になり将棋をする機会が少なくなった。理由は、まず昼休みがかなり短かったからだ。小中では生徒たちは、外に出てボール遊びや鬼ごっこをしていたが、高校生たちは誰も外に出ない。くらい昼休みが短い。将棋を指している暇なんて無いのだ。ということで、ボクが将棋を指すのは、オンライン上の知らない人や祖父や父だけであった。オンライン上だと対戦相手の顔が見れないから、対面の対局よりつまらなく感じられた。

それから浪人をして大学に入って、現在大学3年生。また将棋への欲求が出てきた。まだ食欲や睡眠欲に勝てるほどの欲ではないが、この小さな欲求の火が消えないように守っている。消えないようにするには、将棋の対局の予定を作ることが大切だと思う。というわけで、大学の学長と将棋を指したいと思った。教授でもいい。まずは、将棋が指せますか?と質問をして日程を調整する。大学生のボクとは違い、彼らは忙しいだろうから。

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