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明晰夢と機械と凡人

明晰夢って?

友人の変態魔術師が明晰夢で、素晴らしい実験をしていました。
詳しくは下記をご覧下さい。

明晰夢とは、文字通り、夢だと自覚できている夢のこと。
何お役に立つのか? と思うかも知れませんが、夢の世界で夢を自覚できれば、現実世界ではできないようなことが色々とできるのです。

やろうと思えば空も飛べますし、目の前にあるものの姿形を変えたりもできます。実際にこの明晰夢を利用したシャーマンなども世界には存在しています。

非常に面白いですし、まさに物語の中の魔術師のようになれるのですが、明晰夢に入るのはなかなか難しく、あ、夢だ! と思った瞬間に目が覚めてしまったりするのが良くあるパターンです。

どうやって明晰夢に入る?

上で紹介した記事のように、訓練によって入れるようになる人もいますが、それは一部の人だけであって、なかなか難しいのですが、明晰夢は、魔術的な視覚化などに比べると、かなり科学的に研究されています。

今から5~6年前にはオーストラリアのアデレード大学の研究チームが169人の被験者を3つのグループにわけて、それぞれ別のテクニックを行うことで明晰夢を見る確率に違いがあるかどうかを調べています。

この時は、1日に数回、自分が現実世界にいるのか、夢をみているのかをチェックするという「リアリティチェック法」、睡眠後5時間経過した時点で一度目を覚まして、数分間起きてからまた寝ることでREM睡眠を誘発するという「ウェイクバックトゥベッド法」、同じく睡眠後5時間を経過した時点で目覚め、寝る前に「次に夢を見るとき、私は夢を見ていることを覚えている」というアファメーションを何度も唱えるという「明晰無誘導記憶術」の3つを比較しています。

この中で、最も成績が良かったのは「明晰無誘導記憶術」でした。こちらは英語に直すと「Mnemonic Induction of Lucid Dreams」となり通称「MILD」と呼ばれています。この技法は明晰夢を一般的に知らしめたともいわれる「スティーヴン・ラバージ博士」が1970年代に開発したもの。彼の著作は今でも明晰夢のマニュアルとして知られていますが、それから40年以上たった現在でも充分に有効なものであるということが科学的に証明されています。

とはいえ、このあたりも、結構習慣づけるための気合いが必要になります。
視覚化や瞑想に比べれば楽ですが、なかなか一般人にはハードルが高いといえるでしょう。実験で、最も有効だったというMILDであっても、46%しか成功していないことからもそのあたりはわかります。

もっと簡単に明晰夢を見るには?

悪夢を見るチーズなどが話題となったことからもわかるように、ある種のサプリが明晰夢を誘導するといわれていたりもしますが、一番簡単なのはレム睡眠の時に外部からの刺激を与えて、それをトリガーとして、上記の技法を使うことです。
そうすることによって、本当に明晰夢を見たいと思っている人ならば、9割方明晰夢が見れるはずです。

ラバージ博士の理論を元にした外部刺激装置は、アイマスク型になっていて、眼球の動きを感知してLEDを光らせるというもので、今では中華製のアイマスクが2,000円ほどで売っています。

個人的には、このアイマスクは結構違和感があって、刺激を受けとったことに気がつかないことも多く、さらに中華製のアイマスクを目につけるのは、ちょっと怖いので、スマートウォッチを活用するのがオススメだと思います。

最近のスマートウォッチは、心拍数を常時検知しているので、レム睡眠もかなり正確にだせるので、レム睡眠になったときに時計が振動することをトリガーとして、時計をはめた手を見るというリアリティチェックをするわけです。

実際に同じようなことを考えた人はいるようで、アプリが自由に作れるApple Watchで下記のようなアプリが販売されていました。

凡人が術を手にするためには?

今回、明晰夢の話をしていて、僕の根底にはいかに凡人でも術を行使できるかを求めているところがあることを改めて確認しました。

信仰などいらずに、誰でもできる解除講座や、普遍的なシンボルやシステムを使った護符などというのは、才能がなくても、もちろん霊能や超能力がなくても、どんな人でもある一定のレベルで術を使うために作ったものです。

術の世界には天才が多いです。というか、有名になるような人はほとんど天才であり、異才といってもいいでしょう。

これは現実の世界はもちろん、漫画などの主人公がたいてい血筋などで力が担保されていることからもわかるかもしれません。
確かに、伝統のもとに引き継がれていくものはありますし、才能も大事ですが、だからといって、普通の家庭に生まれて、才能がない人は術を使ってダメだというのは凡人の僕としては許せないのです。

だからこそ、明晰夢もそうですが、再現性が高く、誰もが身につけられるような方法を求めて考案しているのです。
僕が色々な機械を使ったりするのは、もちろん、そういったアイテムが好きだということもありますが、誰が使っても同じ効果がでるというのは、やはりそういった機械を使った方が確実だという面もあるからです。

このnoteを読むような方は、きっと術の世界に興味がある方だと思います。
才能がないから、血筋じゃないから、一般人だから、などと諦めないでも大丈夫です。
凡人でも術を使うことは充分できます。それは、特に才能も無い僕が証明しているので、安心して、術の世界に足を踏み入れて見てください。

ただ、さすがに努力も修行も全くなしというのは、ありえないので、ちゃんと再現性の高いものを身につけるためには、最低限の努力は必要ということだけは覚えて置いて下さい。

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