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メモ

輝きに立つのは青年の思い上がりでもなく、苦悶から逃れるためでもなかった。幾ら身を綺麗に繕うとも、訪れるのはその退廃的未来だった。

「そうよ。そんなの知ってるわ。けど、私は決めたの。」

美は決まって、自己と和解した者に訪れる触れらない褒美だった。

赤いヒールは潰れていた。

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