パイパン一揆

今日は社会人である彼女の休日だった。
米を炊いて洗い物をするのが僕の担当、彼女が料理担当だった。
ほうれん草のバター炒めをつくってくれた。彼女の手料理から始まる贅沢な朝である。

その後しばらくして、僕は風呂場に連行された。一緒にお風呂に入るのかと思ったが、脱がされたのは下の服だけ。彼女が剃刀を持ってきて、除毛大会が始まった。

超剛毛で毛量も多かった僕のVIOライン。彼女が奮闘しながら、ひたすら毛刈り。毛が多すぎて中々剃れない中、剃刀をこまめに洗い流しながら、竿まわりだけでなく、玉の毛も全部剃りあげた。僕は立ちバックのような姿勢で、ケツを彼女に突き出しながら、穴周りも全部取り除いた。

彼女にVIO周りを剃ってもらうという経験は、日本中どこを探してもひと握りの人間しかいない気がする。貴重な体験をした。思い出深い1日になったのは明らかである。

毛がないなんて小学生ぶり…。昨日までとは異なる慣れない状態を噛み締める1日。

そして、昼食にうどんを食べ、昼寝。

洗い物を僕がした後、2人で料理。

えのきをベーコンで巻いて、バターで炒めて蒸し焼きにして、胡椒と彼女こだわりの醤油で仕上げをして、夕食に。

コロナの影響で、アルバイトが軒並み消滅してしまったので、仕事で疲れた昨晩や折角の休日に彼女へプレモルを爆買いして差し入れする──という漢気は見せられない。コロナが収束したら稼いで彼女を少しでも幸せにしたい、そう思う。

雨と強風で外出できず1日中家に篭っていたが、楽しい1日だった。
明日は晴れるといいな…。

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