移住、古家購入で困ったこと その② ネズミ
その①で、ハクビシンやタヌキ等(姿は確認していないが)軒天の破れたところから侵入してきた動物を小動物と表現しましたが、
小型動物ですね。
そしてこれからお話するネズミが小動物と分類されるべきでしょう。
訂正しておきます。
山に近く、傷みの出ている古家に住もうかと思っておられるあなた。
チューヤンを侮ってはなりません。
実はこの家に住み始めて9カ月、いまだ彼らとの闘いは続いています。今回はその闘いの一部始終をお話します。
軒天を塞ぐ工事や、朽ちて落ちた床を作ってもらい(一部屋だけ床を直す工事をお願いしていました)、やれ落ち着いたと炭火でお肉を焼いたりして一人祝杯をあげた次の日のことです。
明らかに今までと違う足音がするのです…
軽やかで、けれど元気で、棒で天井を叩いてみても特に怖がる反応もなく足音だけがいつ終わるともなく続く。
生活空間に何か別の生き物が生息して、しかもかなりの音を立てるというのは、受け入れがたいものだとわかりました。
恐怖だったり、気持ち悪さだったりと居心地が悪いことこの上ないのです。
チューヤンの対処方法をネット検索しましたが、小さな500円玉程度の隙間があれば侵入してくるそうです。
そして業者さんに頼んだとしても、その侵入経路を特定するのはとても難しいとのこと。ですから専門家を頼ったとしても高額な費用が掛かりそうでした。
専門家に頼るべきか否か… と悩んでいる間にも毎日毎日彼らのアタックを受け続ける日々でした。しかし、そんな日常を送りながらも気付いたことがありました。
それは彼らが侵入する際の音です。
ガサガサ カリカリ ガタン! タタタタタタタタタッ……
と、侵入した時の音はどの個体も変わらないようなのです。
つまりそのような音がした場所を捜すことで侵入口を見つけられるのです。
見つけ出した侵入口
*風呂場の換気扇
古いタイプの機種だからでしょうか?屋外側から壁内・天井に潜り込めたようです。
今は養生テープで封じています。テープ最高!!
今後どこかのタイミングで金属ネットなどを使って塞ぎ直します。
*瓦屋根の谷部分が、外壁と接する箇所
もともとは土を使って塞いであったものを、小動物によってほじくられ貫通したのではないでしょうか?
ペットボトルとレジ袋で工作したものを詰めて、頑丈な布テープで塞いでやりました。ここでもテープ最高です!!
落ち着いたら屋根用漆喰を使って塞ぎ直します。
*ベランダ屋根に接した外壁の穴
これはこの家の施工不良だと思いますが、ベランダの透明波板を先に取り付けたせいか、外壁に穴が開いていたのです。ラットサインもあり侵入は確実。しかし構造が複雑で見えない部分にも侵入口が広がっていたようです。
テープだけでは侵入を塞げず、レジ袋を突っ込んで塞ぎました。
*屋根の隙間
さて、ここからグッと難易度上がります。音がした場所が屋根だからです。
例えば2階押し入れ裏でカリカリ。安全ベルトを装着してその辺りで隙間らしきものを見つけては布テープを貼っていく作業を繰り返すのです。ある時などは隙間は見つからず、瓦がずれているところから侵入したと思われ、適当な大きさのビニール素材を詰めて対処しました。
彼らの習性・生態
このように根気よく耳をそばだて、彼らの侵入を阻止していくことに成功しつつある私ですが、出られなくなってしまった個体もいます。
今はなるべく侵入した個体が、一度出たかなとタイミングを見計らって塞ぐようにはしていますが、そう上手くはいかず天井裏でご臨終を迎えるのです。
ネットではチューヤンは閉じ込めるとすぐお亡くなりになると記載があったりするのですが、それ間違いです。
一月半くらいいらっしゃいます。
そして間際になるとすごく動きます。
なんとかしてあげようにもできないという苦しさを味あわなければなりません。
また早く静かになってよ、という残酷な気持ちにもなってしまいます。
個体によってはノイローゼになりそうなくらいガリガリ音を立てるものもいました。そして個体それぞれに特徴があるといいますか、動き方が違います。
今侵入してきた個体は、無理やり入ってきて自分でも出口が見つけられないのだと思います。侵入当初は割と大人しく出口を捜そうとしていましたが、見つけられないようです。可哀そうだけどどうすることもできない。
塞いだところを開けると他の個体が入って来るかもしれないからです。
ネズミ追い出しの薬も使いたくないですし。
古家でのネズミ対策
結論、ネズミ対策はずっと続くと思っています。
丁寧にお家の点検をしたところで、きっと瓦はずれるだろうし、壁も劣化するでしょう。
彼らも自然の一部と捉え、気長にやっていきます。
ただこれから移住をお考えの方は、覚悟だけは怠らぬようになさってください。
次回は ムカデ について語ります。
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