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「愚痴」と「相談」の違い。


愚痴というのは、殆どの場合が
『私は悪くない』 という主張ですね。
相手に求めているのは、同調であり
意見は求めてはいません。


ですので、異論を唱えると、
不貞腐れたり怒りだしたりするのが
愚痴っぽい人の特徴です。


問題を解決したいわけではなく
『うんうん、わかる、わかるよー、それな!』 と、
同調してほしいだけ。


『自分は悪くないんだ』 という主張に同調してもらうことによって
自分の正当性に安心したいわけですが、
それだと自分は何も変わらないんですよ。

そのままの自分で安心しても
問題は解決することなく、
愚痴でストレスを発散しても現状は変わらず
相変わらずストレスを生産するだけの環境で
同じストレスを蓄積しては愚痴を言い、
また同じストレスを蓄積しては愚痴を言い、
その負のスパイラルに飲み込まれてしまうわけです。

だから愚痴を言う人というのは、
同じ愚痴を定期的に
何度も何度も言ったりするんですよ。
問題の解決より、自分の正誤が優先される人に多い傾向ですね。


対して相談というものは、
自分の正誤より問題の解決を優先するものです。
自分が正しいのか、それとも誤りなのか、
そんなことよりもまずは問題の解決をしたい。
ですので、同調よりも
『自分はどうすればいいのか』 という
変化の知恵を求めます。

誰が正義で誰が悪なのか、
そんな責任の所在なんて後回しで、
まずは問題の解決を最優先にするのが
『相談』 ということですね。

変化の意思があるかどうか、
それが愚痴と相談の大きな違いでしょう。

正誤にこだわる人は愚痴っぽくなる余りに変化が滞り、
問題解決に拘る人は相談から変化し続けていくということ。

人の人生は、下りのエスカレーターを
逆走で上っているようなもので、
現状維持ですら
変わり続けていかなければならないものです。

変化が滞ることは現状維持ではなく、
劣化の一途を辿ってしまうことになります。

誰が良いとか誰が悪いとか、
責任の所在も大切なのかもしれませんが
それは最重要事項ではありません。

一番大事なのは、変化の意思があるかどうか。
よく 『前向きというのはどっちの方向なのでしょうか?』 
という相談を受けますが、
前向きな方向というのは自分が変化する方向なのです。

迷ったら自分が変化する方を選ぶように、
それが前向きな生き方なのです。

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