見出し画像

友達とあそぶ

友達と遊ぶという行為も、年齢やライフステージによって随分と変わってきたよなぁと思う。

小さい頃、友達と遊ぶと言えば近所の友達と外に遊びに出ることだった。公園とか、近所の駐車場とか。公園の遊具で遊ぶ、砂場で砂遊びをする、ボール遊びをしたりする。時には親に付き添ってもらって、海に行ったりテーマパークに行ったりすることもあった。

まず変化したのは小学生に上がったくらいだったろうか。行動範囲が広がって、少し遠くの公園やグラウンドや空き地、友達の家に遊びに行くようになる。自転車に乗るようになって更に行動範囲は広まった。お小遣いをもらえるようになったことも大きいかもしれない。駄菓子屋さんでお菓子を買うようになったり、ちょっとしたおもちゃを買うようになったり、ガチャガチャやシール付きのお菓子を買ってコレクションを自慢し合ったり交換したりするようになった。我々の世代だとテレビゲームが普及しだしたのが小学校の低学年の頃だった。友達の家に行って何人かでワイワイとファミコンで遊ぶ。マリオ3を買った時はうちに友達が集まったものだ。

中学ぐらいから、遊ぶと言えば誰かの家に行くか、少し遠出をしてどこかに行くかになったように思う。家に集まって漫画を読んだりゲームをしたり、お菓子を食べながらダラダラ喋ったり、仲間うちで急にトランプやUNOが流行ったりしたこともあったっけ。これはあくまでも僕のケースだが、TRPGをやり始めたのも中学くらいの頃だった。友達の家に泊まる、なんてことが発生しだしたのもこの頃だったろうか。山にログハウスを持ってる友人がいて、たびたび使わせてもらっていたが、これもまただいぶレアな例だろう。外に行く時はカラオケに行くとかボウリングに行くとか、少しお金を使うような遊びもするようになった。カラオケBOXがあちこちに出来だしたのも我々が高校生くらいの頃だった。

次のパラダイムシフトは、大学生になって上京してからになるだろうか。遊びに行くという行為の選択肢に、「飲みに行く」が加わった。もはや第一選択肢が飲みに行くになり、あとはどこかに出かけるか、何人かを集めて遠出するか、家に遊びに行ってゲームをする……もまだ辛うじて残ってはいたが、その相手は随分と限られるようになり、僕の場合はそうでもなかったが、友達よりも恋人と遊ぶのを優先するようになったのもこれぐらいの時期からじゃないかと思う。

社会人になると、遊ぶの選択肢は随分と狭くなるように思う。仕事終わりに同僚と飲みに行くのは遊びに行くに入るのだろうか?本来の意味での友達とはなかなか休みが合わなくなったり、家族が出来たりして遊ぶ機会が減っていく。友達の家に行ってゲームをするなんてことはもうほぼなくなったが、オンラインで遊べるゲームも増えたのはいいことなのかもしれない。そもそも友達の家に遊びに行くなんてのは遠慮してしまうようになったし、住んでいるところもバラバラだと、同じ学校の友達のようにパッと遊びに行くなんてことも出来なくなった。飲みに行く、ご飯に行く、カフェでお茶する、たまに予定を合わせて昔の友達と旅行に行ったり遠出をしたりする、共通の趣味の友人なら趣味に関連する何かで出かけたりもすることもあるか。映画館、美術館、水族館……はどちらかと言うとデートで行く場所になるだろうか。家族に気を使ったり、明日の仕事のことを考えたり、無邪気に遊ぶ機会もすっかり減ってしまったように思うが、それも仕方ないことなのだろう。

つまり何が言いたいのかというと、昨日お友達と山登りに行ってとても楽しかったよ、ということなのでした。こんなふうに何も考えないでまる一日遊んだのも久しぶりのような気がしたのでした。いいものですね。

わーい!

この記事が参加している募集

休日のすごし方

よろしければサポートいただけると、とてもとても励みになります。よろしくお願いします。