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かわいくなりたい

段々と寒さが本格的になってきて、可愛いニット帽がひとつ欲しいなと思っていた今日この頃。ふと思い立って検索したグラニフのHPでメンダコの可愛いニット帽を見つけて、昨日仕事帰りにお店に寄ってゲットしてきた。

かわいいでしょ☺️

可愛い格好をすると、なんだか自分も可愛くなったんじゃないかと錯覚するものだ。買った帽子を早速かぶって帰りながら、僕は可愛くなった自分にニマニマしていた。服や帽子や、身につけるものを買う時、僕は割と『可愛い』を基準にすることが多い。可愛いアウター、可愛いリュック、可愛いパンツ、可愛い靴、可愛いニット帽。おそらく僕には『可愛くなりたい願望』がある。

43歳男性。およそ『可愛い』から程遠いところに自分がいることはわきまえているつもりだ。身長だって179センチもあってクソでかいし、頭も薄くなってるし声も低い。どう足掻いても自分が『可愛い』の範疇ににカテゴライズされることはない。そんなことは分かっている。でもだからこそ、可愛いものに憧れるのだろう。可愛くなりたいと思うのだろう。

もし自分がちっちゃくて可愛い女の子だったら……と時々思う。もしそうだったら、きっと今よりも簡単にたくさんの人に愛されたろうになぁと思ったりもする。可愛いニット帽だってきっとより一層似合ったことだろう。夢想することは自由だ。しかしどんなに思い描いても実現することのない妄想は時に悲しい。覗き込んだ鏡の中にいるのはいつだって可愛い女の子ではなくしがないおじさんだ。それはどうしようもない。

でもええやないか!と、突然関西弁で開き直ってみる。俺はおっさんや、でもおっさんやって可愛い格好して可愛いを目指したってええやないか!可愛いニット帽を買ったから俺は可愛いんや!可愛いねって言え!褒めろ!ちやほやしろ!!可愛いは正義って言うやろ、俺は可愛い!つまり俺は正義!ひれ伏せ!!

……書いてるうちにどんどんネガティブな方に転がっていくからあえて途中で取り乱しましたけど、なんかこれぐらいのテンションで生きていきたいっすね。俺はかわいい!

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