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【飲食経営】創業融資申請についての最重要Tips

割引あり

 前回はこちら。あなたは飲食店を始めるにふさわしい物件を見つけました。
https://note.com/ryuji_takeya/n/n7eb454d85e41

 さて、小さな飲食店を始めるなら、多くの場合、全額自己出資ではなく、日本政策金融国庫からお金を借りることになるでしょう。今回のテーマは、創業融資を取りにいこう、です。脱サラして飲食店を始めたい方は必見です。正直言ってかなり融資の成功確率が上がる重要情報(かつ、ほとんどこの内容を発信している方はいない)ですので、途中から有料記事になっています。最重要項目は2点、この2点をしっかり抑えれば、融資の確率は跳ね上がります。


 日本政策金融国庫は、新しく事業を立ち上げる個人や新しく事業を始める法人にお金を貸してくれる組織であり、(間接的に)国による運営です。貸してくれるだけではありますが、その額はかなり大きいのと、採択率も非常に高いので、飲食店開業を目指す方にとっては常識的な資金調達方法と言えます。
 さて、日本政策金融国庫からお金を借りるのにはいくつかのポイントがあり、その気になれば簡単に調べることができます。いくらまで借りられるのか、自己出資はどれくらいできたらいいのか、どういう体裁の資料を提出すべきか・・・。しかし、意外にもあまり知られていないコツのようなものがたくさんありますので、それをお伝えできたらと思います。飲食店の開業を少しでも考えている方、すでに開業していてうまく融資をゲットしたい方にはかなり役立つ情報になると思います。

最重要項目その1:フォーマット


 計画している事業の内容を伝え、国庫の職員がその内容を精査し、融資をおろすかどうかを決める。ですからその事業の計画を記した資料、事業計画書がかなり重要です。そしてその事業計画書の本体は、なんと1枚のA4用紙です。
 これがその事業計画書です(2024年1月現在。フォーマットは変わる可能性があります)。

いろいろ書くところはありますが、数百万円を借りるための「計画書」としてはかなり少ないです。

 さて、この事業計画書をどのように埋めるか。
 ここで、最重要項目の1点を先に言ってしまいましょう。

 この紙きれ1枚で提出する必要は全くありません。むしろこれだけで提出する方の採択率は低いと言って差し支えないでしょう。別添え資料についての制約は全くありません。用意できるだけの資料を用意しておくべきです。もちろん意味不明な資料や明らかにかさましの資料など無意味(というか悪印象)ですが、どれくらいきちんと計画しているか、熱意があるかを見るわけですから、できる限り自分が準備していることをお話できるように、資料は用意しておきましょう。
 私はもともと大学教員だったこともあり、パワーポイントで資料を用意しました。講義のスライドを作る、というイメージでした。「概要」「サービス内容」「市場」「開業費用」「らインニングコスト」「損益分岐点」「今後の課題」の大項目を用意し、それぞれで3~5枚ほどのスライドを用意しました。全部で40~50枚ほどの資料になりました。それぞれの資料は、誤字脱字のチェックはもちろん、重複した内容を削ったり、よりわかりやすい表現になるよう工夫しました。
 そしてこれらのスライドに載らなかった、数字のみの資料はさらに別添え資料として用意しました。特にこの店が「どのように他と違うのか」「なぜこの店にお客さんが来てくれると思うのか」、この点についてはかなりブラッシュアップして提出しました。

資料の一部。具体的に決まっていない内容も多かったのですが、コンセプトや市場についてはかなりわかりやすく記述しました。

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