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HANOWAのフリンジベネフィット設計方針

こんにちは、南部です!
企業の成長は、経済活動以外の観点も必要不可欠と考えてます、という話をしようと思います。
HANOWAでは、フリンジベネフィット(※1)を通じて、関わるすべての方々へしっかりと向き合い、互いに成長していくことを目指しています。
本日は、このフリンジベネフィットの設計方針についてご紹介します。

※1 フリンジベネフィットとは
フリンジベネフィットとは、給与や賞与以外で従業員に提供される福利厚生の一部です。福利厚生には、法定福利(社会保険や年金制度など)と法定外福利(企業が独自に提供する特典)があります。
フリンジベネフィットはこの「法定外福利」に該当し、企業の裁量によって提供されます。具体的には、研修費用や自己啓発休暇、サブスクリプション利用支援、長期休暇取得制度、在宅勤務支援費などが挙げられます。これにより、従業員のモチベーション向上や人材の定着に寄与をすることを目指します。

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6つの新設 フリンジベネフィット

HANOWAは、2024/09/01に下記5つの福利厚生制度をリリースしました。

  1. 妊活支援手当:医療機関での窓口負担分を全額補助

  2. 歯科検診代補助手当:歯科検診にかかる自己負担分の補助(1か月5,000円まで)

  3. オムツ代補助手当:0〜5歳の子供がいる家庭へオムツ購入費を補助(1か月1万円まで)

  4. 健康維持改善手当:フィットネスジムの会費補助(1か月1万円まで)

  5. ベビーシッター制度:子供1人につき1か月1万円まで補助

  6. 育児参加奨励休暇:小学校6年生までの子供を持つスタッフに年5日の休暇を支給

制度の詳細については、↓でもお話ししていますので、興味がある方はぜひご拝聴ください。

このブログではこれらのフリンジベネフィットの「設計方針」についてまとめたいと思います。

フリンジベネフィットの設計方針は「CSV」

HANOWAのフリンジベネフィットは CSV (※2) の方針に則り設計をしています。

※2  CSV(Creating Shared Value)とは
CSV(Creating Shared Value)とは、企業がビジネス活動を通じて、社会や環境に貢献しつつ社会的価値を創造し、その結果として経済的価値が向上する共通価値の創造を目指すべきという経営方式です。
社会にとって価値のあるサービスや取り組みを提供することで、企業は新たな市場を創出し、社会のニーズに応えることができます。この取り組みにより、企業は顧客や地域社会からの信頼を得て、競合他社との差別化を図ります。その結果、企業は長期的な競争優位性を確立し、持続的な成長を可能にします。

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つまりCSV(Creating Shared Value)とは、自社の経済的利益だけでなく、社会的課題に対しても目を向けていこう、という経営戦略の手法(山の登り方)の一つです。

ネスレ日本株式会社の事例

CSV経営で有名なネスレ社の事例を共有です。
CSVを経営戦略に活かし、企業としてどのようなアウトプットになり、どのような結果に結びついたのか参考になると思います。

ネスレ社のCSV(Creating Shared Value)経営は、企業活動と社会的課題の解決を同時に進める代表例です。ネスレは「栄養・健康」「水資源」「農村開発」の3つの分野でCSVを推進し、企業と社会の双方に価値を生み出しています。

1. 栄養・健康:製品の糖分や塩分を減らし、ビタミンなどを強化した商品を開発。これにより、健康志向の消費者に支持され、売上が拡大。企業への信頼も高まり、顧客との長期的な関係構築に成功しました。
2. 水資源:工場の水使用量削減や再利用を進め、地域での水資源管理活動をサポート。結果として、環境への影響を低減し、地域社会からの信頼を獲得しました。
3. 農村開発:農家に技術指導や資金援助を提供し、フェアな価格で原材料を購入。農家との信頼関係が強まり、高品質な原材料を安定確保し、商品の競争力を強化しました。

これらの活動を通じて、ネスレは利益追求だけでなく、社会貢献を実現し、ブランド力と長期的なビジネス成功を達成しています。

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このように社会や環境に貢献し社会的価値を創造しつつ、経済的価値の向上を行う経営手法がCSV経営です。

HANOWAにとっての「社会や環境」とは何か?

HANOWAでは、歯科医院の採用難や歯科医療従事者のライフステージにおける就労不適合や就労不適応など、"ヒトに関わる問題"の解決を目指して、歯科医療従事者のギグワークプラットフォームを運営しています。

つまり私たちの社会や環境に関するテーマは、ヒトに関わる問題全般です。

そしてこのテーマに対して、単に事業活動(ギグワークプラットフォームの運営)のみならず、広く啓発活動を行うことで社会に波及効果を生み出し、最終的にはヒトに関わる社会課題の解決に寄与したいと考えています。

その一例として、下記のような取り組みを行いました。

ギグワークプラットフォームに登録する医療機関に対し、「ハラスメント相談窓口」の設置有無の入力を必須化
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000073080.html

PR TIMES

もちろん、啓発活動を推進する以上、私たち自社内にもその方針を取り入れています。このように、就労環境の改善を図り、さらにはヒトに関わる問題へと積極的にアプローチし、発信することで、歯科業界における社会課題の解決に貢献していきたいと考えています。

今後考えられるフリンジベネフィット

確定的な発言ではないですが、CSVの方針のもと具体的にどういうアウトプットが考えられるのか、の参考になればと現時点でのアイディアを列挙します。

  1.  医療貢献休暇:献血や骨髄バンクへの登録・提供など、社会貢献活動を支援するための特別休暇。健康診断やドナー活動に必要な日数を付与します。

  2. ヘルスケア検診補助:子宮頸がん、胃がん、大腸がんなど予防が期待できるがん検診の受診費用を補助します。健康診断をサポートする制度です。

  3. 介護支援コンシェルジュサービス:介護に関する情報提供や相談窓口を設け、スタッフが抱える介護の悩みや疑問に専門家がアドバイスするサービスを提供します。

etc

会社もスタッフもみんなで成長しよう

フリンジベネフィットの設計方針は、CSVという方針のもと会社(HANOWA)が社会に対して率先して姿勢を見せ、社会課題の解決も模索したいというメッセージでした。
経営戦略であれば、会社という箱だけで規定すべきことではなく、一スタッフ個人も日々意識し行動することが求められます。
目先の業務だけやれば良い、このような考え方は当社では事足りません。
下記のような態度を求めます。

  1. 社会への貢献を意識する
    生きていく上でさまざまなコミュニティとの関わりがあると思います。
    例えば同マンションの住民の方、子供の保育園や学校・大学の先生や父母の方々、などなど。これらコミュニティに対しても、ぞんざいに対応せずしっかり向き合うことを推奨します。

  2. Win-Winの視点を持つ
    自分だけでなく、相手や周りの人たちにとっても利益となるかどうかを考える態度が必要です。

  3. 長期的な視野を持つ
    短期的な利益や成果だけでなく、長期的な成長や価値創造を目指すこと。目先の利益のために無理をするのではなく、持続的に仕事を続けられる方法を考え、スキルアップや自己成長に投資する機会や関係性をもつ行動を取ること。

  4. 他者へのサポートや関与を大切にする
    前述のように周囲の人々やコミュニティへの貢献を意識し、積極的にサポートすることもCSVの考え方。
    また社内においては、共に働くスタッフが高いパフォーマンスを発揮できるようにもてなす心を持ち日々の言動の選択をすること。

※いわゆる行動指針です。現時点ではHANOWAの公式なものではないですが、より磨き込み制定していきたいと思っています。また、この4つの内容は経営合宿にて当社の価値観を全スタッフで拡散したものをベースに列挙したものです。

企業の成長は、個人の成長の集結であり、そこには経済活動以外の観点も必要不可欠です。
みんなで助け合って、みんなで成長していきましょう。

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