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コラム

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批評的な記事をまとめています。
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記事一覧

モネ『リアル地獄変』/狂気の天才絵師

地獄絵図を描くために、火刑で炎にあぶられ悶絶しながら焼け焦げていく愛娘の姿を目に焼きつけ…

イトケン
1年前
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沈黙に抉られる 「ゲルハルト・リヒター展」を訪れて

東京国立近代美術館で現在開催中のゲルハルト・リヒター展が大変な反響を呼んでいます。私も実…

イトケン
1年前
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静かな宣告 DIC川村記念美術館『ロスコ・ルーム』

変形七角形の部屋には仄かな光源に照らされた巨大な赤褐色の絵画が、それぞれの壁に1点ずつ展…

イトケン
1年前
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自殺が認められつつある世界で日本はどう死と向き合うのか

「われわれは絶壁が見えないようにするために、何か目を遮るものを前方に置いた後、安心して絶…

イトケン
4年前
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AirPodsを人ごみの中でケースに入れてぶら下げるのは危ない

Ⅰ.AirPodsを街で失くしたら「デバイスを探す」は意味がないよねこのあいだAirPodsを紛失した…

イトケン
4年前
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買い占め騒動からみるネットの狂気はナチスドイツを遥かに凌ぐ

マスクの材料に紙が使われるというSNS上の憶測から、トイレットペーパーや生理用品の買い占め…

イトケン
4年前
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音楽への好奇心が20代で固定されるという説は本当か?

年齢を重ねるほど多くの人は音楽から遠ざかっていきます。 一般的に大多数の人は若さを失っていくたび、新しい音楽への興味も失うといわれています。そして、やがては自分が若い頃に聞いていた音楽ジャンルばかりをずっと聴き続けるか、もしくは音楽そのものをほとんど聴かなくなってしまうのだそうです。 10代から20代前半にかけて何度もリピートした音楽のきらめきは次第に色褪せていきます。新しい音楽への無関心が示すのは、柔軟な感性がひっそりと朽ち果てていく感受性の鈍化といえるのかもしれません

21世紀のポピュラー音楽からみる、ヒップホップの時代とビートルズ神話の終焉。

『ローリング・ストーン』(Rolling Stone)は、音楽や政治、大衆文化をあつかうアメリカの雑…

イトケン
3年前
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全国の〇子さんに謝罪します

春夏秋冬のなかでどの季節が一番人気なのか。 そんなアンケート結果をふと目にした。 おそら…

イトケン
3年前
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ポエムじゃないよ、現代詩だよ、高尚な芸術なんですよ

最近noteを始めて気がついたのは、現代詩について書かれている記事が散見されることだった。no…

イトケン
4年前
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「オーバーシュート」~カタカナ言葉使いすぎ問題~

「オーバーシュート」。一日にしてこの聞きなれないカタカナ言葉が、日本全国に知れ渡った。 …

イトケン
4年前
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日本語を「ロックダウン」せよ!カタカナ言葉パンデミックの衝撃 ~カタカナ言葉使い…

※文章は超テキトーです。あらかじめご了承ください。 オーバーシュートによるロックダウンを…

イトケン
4年前
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反・伏線回収主義論

いつのころからか巷では「伏線」や「回収」という言葉があふれかえるようになった。「緻密な伏…

イトケン
3年前
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感染症と情報操作の恐怖

連日新型コロナウイルスの報道が飛び交っている。感染者や死亡者が確認されるたびに、テレビでは速報を流している状況だ。国内ではマスクが品切れとなり、一部企業では出社を禁止し自宅で待機するなどの措置が取られている。世界的規模でパニックの様相を呈しているわけだが、現在の状況を改めて冷静に考えてみたい。 状況の整理2月21日午後9時時点における国内で確認された感染者数はクルーズ船を除くと、国内感染者は73人でその内訳としては中国からの旅行者が12人、チャーター便15人、検疫官、国・自